presepe×まんたんウェブ×アニメ!アニメ! アニメ情報3サイト合同企画“2007年秋のアニメを語る座談会”第3回プレセペ /http://www.presepe.jp/まんたんウェブ /http://mantanweb.mainichi.co.jp/web/対談者鈴木茂美(プレセペ)、渡辺圭(まんたんウェブ)、数土直志(アニメ!アニメ!)3. 各サイトのお薦め作品はこれだ!――『コードギアス 反逆のルルーシュ』などでも取り入れていますが、2クール放送して、それから半年お休みをして、また2クール放送するという手法が最近増えています。今までだと1年ずっと放送し続けていたものを分ける、というやり方についてどう思われますか?数土:ビジネス的にはものすごく大ありだと思うんですよ。今までだったら1年で終わっちゃうものを、間を空けることで同じ作品で2年、ビジネスが出来るという。渡辺:今現在、アニメの本数が多いということへのアンチテーゼとして、消費のスピードをどう抑えるか、というのが重要だと思うんですよね。1年間続けてやってしまうと終了後はそれっきりになってしまって、終わった後は何もないという状況じゃないですか。数土:シーズンを空ける、という手法は、実はアメリカのTVドラマと同じ発想なんですよね。一番最後のところで盛り上げて、「続きは半年後にやるから待っててね」っていう。鈴木:その間に、(ファンは)同人誌などで盛り上がっていると。渡辺:そうですね。そしてその半年の間に再放送も出来る、というのもあるので。数土:あと、いまいちぱっとしなかったらそのまま消えて行く、という手もあるわけだし。渡辺:『妖奇士』の反省もあったからじゃないかと思いますね。ちゃんとやれば面白かったわけだから。鈴木:何がいけなかったんですかね?渡辺:やっぱりあの枠で、女の子が見る要素が皆無、というのがまずいらしいですよ。視聴率なんかは『BLOOD+』と大して変わらないらしいんですよ。数字的にはやれるはずだったんですけど…。数土:あれは深夜にやった方が幸せだったんだろうな、と。渡辺:私もそう思いますよ。『コードギアス』と入れ替えていたほうがよかったかも。でも『コードギアス』は完全に化けちゃったので、これからはサンライズさんは柱にしていくんじゃないですか?一気に勝負せずに見極めが出来るというのが、2期制のすごくいいところでしょうね。鈴木:そうですね。あとその、再放送がかかるから、ラクにお金が稼げますよね。――最後に、それぞれが推薦する作品を上げてください。渡辺:鈴木さんはもう、『ガンダムOO』ですよね。鈴木:そうですね。『機動戦士ガンダムOO』ですね。渡辺:僕は『灼眼のシャナII』を推しておきたいと思います。今までUHF局で狙った層にしか届けなかったものを、劇場版が成功したという背景もあり、地上波で放送するというのはなかなか勝負に来てるし、いとうのいぢさんのキャラクターを地上波に流すというのはどうなのかな、結果を見たいという気がするんですよ。U局だけだったアニメをワンランク、ステップアップした結果が見たいですね。数土:これ、TVだけですか?映画は駄目?鈴木:いいですよ。渡辺:じゃあ、映画の話もしましょうか、ついでだから。数土:僕はこの下半期、映画がいいと思うんですよ。『AFRO SAMURAI』が来るし、あと、まだ見ていないけど『EX MACHINA-エクスマキナ-』があるじゃないですか。渡辺:実は、この秋は映画が多いんですよ。『劇場版アクエリオン』、『ストレンヂア-無皇刃譚-』とあって、そのあと『EX MACHINA-エクスマキナ-』があって、『AFRO SAMURAI』があって。数土:『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』、『劇場版CLANNAD』をスタートにすごいラインナップだな、という。渡辺:『EX MACHINA-エクスマキナ-』は『ベクシル』が当たったらしいので、東映もすごい強気みたいですよ。数土:いや、あれは2億に届かなかったと思います。『ピアノの森』とか『河童のクゥと夏休み』が2億から3億の興行収入ですから、劇場の数も考えるとやや厳しいという感じがします。渡辺:『ストレンヂア-無皇刃譚-』もそう考えると厳しいですよね。数土:見てきた人の話だとすごくいいらしいんですよ。渡辺:そうですね。めちゃくちゃ良いんですが、映画って特別じゃないですか。層を絞らないで、とにかく人を集めないことにはどうしようもないので。鈴木:『劇場版アクエリオン』はSANKYOがスポンサーですよね。渡辺:パチンコマネーが入ってきて映画が作れた、ということですかね。数土:予告編を見るとSANKYOロゴが目立つじゃないですか。あれにちょっとびっくりしましたね。鈴木:やっぱり『アクエリオン』は楽しみなんですよ。数土:そんなわけで、僕としては『AFRO SAMRAI』と『EX MACHINA』ですね。鈴木:あと、OVAは?『装甲騎兵ボトムズ ペールゼンファイルズ』も始まりますよね。渡辺:『ARIA』ですかね。固定ファンもいるし。渡辺:今、OVAって市場が成立してるんですかね?どうなんですか?数土:もともと、OVAだった作品を売るためにTVで放映し始めたわけだから、TV放映がない形態、というのはDVDを売るって意味では結構きつくなるんじゃないですかね。『いろはにほへと』もきつかったじゃないですか。あれを見ると、TVでやらなきゃね、と感じます。渡辺:期待していたんですけどね。出来はいいんですよ。数土:それだけに、インターネットだけじゃ駄目ですね、という。数土:『ボトムズ』ってTV放映なしでしたっけ。渡辺:ないんですよ。30代にさしかかった固定ファンをどれだけ確保できるかにかかっていると思うんですけど。鈴木:せっかくいい作品なのにね。地上波でやるものとばっかり思っていたんですが。渡辺:まぁ、本音はやりたかったでしょうね。数土:枠がなかったんですね。渡辺:枠が高いですからね。/第1回、/第2回/第4回に続く
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