人気アニメスタジオのぴえろは、同社が80年代から90年代にかけて制作した5つの魔法少女アニメ作品を取り上げた特集サイト「魔法少女公式サイト」を7月27日にオープンした。 サイトで取り上げるのは、1983年から85年にかけて制作された大ヒット作『魔法の天使クリィミーマミ』のほか、『魔法の妖精ペルシャ』、『魔法のスターマジカルエミ』、『魔法のアイドルパステルユーミ』、『魔法のステージファンシーララ』の4作品である。98年に制作された『ファンシーララ』以外は全て80年代に制作されている。 今回の「魔法少女公式サイト」のオープンは、7月27日に発売された『魔法の天使クリィーマミ』のDVDメモリアルボックスのプロモーションも兼ねているとみられる。シリーズとして特設サイトを設けていることで、今後も残りのシリーズのDVD-BOX化も行われる可能性がありそうだ。 また、「魔法少女」を掲げることで、同社の持つこのシリーズブランドの活性化も期待出来るかもしれない。 現在、ぴえろとは海外でも大ヒットした『NARUTO』や『Bleach』の制作会社のイメージが強い。しかし、かつてはこうした魔法少女ものや『うる星やつら』、『きまぐれオレンジ☆ロード』といったラブコメディーが同社の顔のひとつであった。 これらの作品は今でも人気が高い。またかつて作品を愛した少年・少女は大人になり、作品をあらためて懐かしく思い時期になっている。こうした人たちに向け作品を再び紹介することで、ビジネズが広がる可能性がありそうだ。 近年はアニメ番組制作本数が増えており、有力な原作が不足している。一方で、番組数が増えても、結局ヒットするのは名の知れた作品の続編やリメイクなどが多いとも指摘される。アニメ新番組を制作するうえでも、ブランド力は重要になっている。 実際に、各企業では20年前、30年前の人気作品のブランド掘り起こしが目立って増えてきている。そうした意味では、一時代を築いたぴえろの「魔法少女シリーズ」も、積極的に再活用出来る作品ブランドである。 今回の魔法少女公式サイトオープンが、どこまでブランドの再活性化を目指したものかは判らない。それでも、ぴえろの持つ資産の大きさをあらためて認識させるのものである。魔法少女公式サイト /http://pierrot.jp/title/magicgirl/ぴえろ /http://pierrot.jp/
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