アニメエキスポ2007で興味深かった出来事のひとつに、『ワンピース』の人気がある。これまで『ワンピース』は、日本の人気に較べ北米の人気の広がりが十分でないとされてきたからだ。 『ワンピース』の人気不足は、ライバル作品の『NARUTO』や『BLEACH』の忍者や武士といった日本テーストが薄いことや、キャラクターのメリハリが不足していることなどがこれまで挙げられてきた。つまり『ワンピース』は、北米市場には向かない作品というわけである。 しかし、今回のアニメエキスポでは予想以上に多くの『ワンピース』のコスプレをみることが出来た。また、『ワンピース』の人気を感じさせる場面に度々出会わせた。そうした認識を特に感じさせたのは、7月1日開催された「東映アニメーション:ワンピース」パネルである。広い会場の多くが埋まり、参加者の熱気は他のパネルよりかなり高かった。 パネルは昨年地上波放送で打ち切りになり、今年8月からアニメーション専門のチャンネルカートゥーンネットワークで放映される新バージョンの『ワンピース』の宣伝を主体にしたものである。主催者は、今年からアニメエキスポに初参加する東映アニメーションである。 これまでの地上波放映版は、ケーブルテレビより厳しい放送コードの規制や地上波の規格や視聴者層に合わせて大幅に内容が書き換えられている。これが番組の本来の持ち味を損なったと主張する米国人ファンは多い。 それだけに東映アニメが、今回のカートゥーンネットワーク版はオリジナルに忠実になる、キャラクターもそのまま、例えば「ゾロはゾロとして登場する」と宣言すると会場から大歓声が沸きあがった。 さらに現地の声優についてもキャストを全面的に一新するとし、あらたなキャストを読み上げる度に同様の大歓声があがった。 これまでの『ワンピース』の在り方は、オリジナル作品を観たいとする比較的年齢の高いファンにとって、非常に不幸な状態だった。逆にそれが、現在のファンの『ワンピース』に対する深い愛情を育てて面もあるだろう。 8月にカートゥーンネットワークにあらたに登場する『ワンピース』が、今後どのような評価を受けるかは非常に興味深い。過去数年の『ワンピース』を巡る問題の所在が、マーケティングにあったのか作品自体にあったのかが確かめられるからだ。 また地上波放映からケーブルテレビのアニメーション専門チャンネルへの移行では、先にこれを実行した『ポケットモンスター』が既に人気の再上昇という大きな成果をだしている。地上波テレビとケーブルアニメーションチャンネルの消費者に対する影響力の変化といった面でも注目される。アニメエキスポ2007公式サイト /http://www.anime-expo.org/東映アニメーションUSA /http://www.toei-anim.com/東映アニメーション(日本) /http://www.toei-anim.co.jp/
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