6月18日、東京・秋葉原のアキバ3Dシアターで、劇場アニメ『Genius Party 〈ジーニアス・パーティ〉』の完成披露試写会が開催された。『Genius Party 〈ジーニアス・パーティ〉』は、いま日本で一番尖ったアニメを製作するクリエイター集団STUDIO4℃が、そのクリエイティビティーを最大限に発揮した話題作である。 7つの短編作品から構成される今回の映画には、福島敦子さん、河森正治さん、木村真二さん、福山庸治さん、二村秀樹さん、湯浅政明さん、渡辺信一郎さんとまさに『Genius Party 〈ジーニアス・パーティ〉』の名前の通り、豊かな才能が競演している。 今回の完成披露試写会には、このうち6人の監督と声の出演をした4人の人気俳優柳楽優弥さん、菊地凛子さん、三上博史さん、栩原楽人さんが揃うという非常に華やかな雰囲気となった。
また、「これまでアクションばっかりやってきたためやる機会がなかった」という渡辺信一郎監督の青春映画『BABY BLUE』や、自らの個性を最大限突き詰める二村秀樹監督の『LIMIT CYCLE』も、『Genius Party 〈ジーニアス・パーティ〉』だからこその企画といえるだろう。 そうしたなかに「簡単な物語にしたかった」とする湯浅監督に、「絵よりストーリーに力を入れた」マンガ家の福山庸治監督と多彩な作品が並んでいる。
今回の試写会は第1弾の7作品だが、既に『Genius Party 〈ジーニアス・パーティ〉』第2弾の7作品の制作も発表されている。この中には前田真宏さんの『ガラ/GALA』、田中達之さんの『陶人』、大平晋也さん『わんわ/“WANWA”THE PUPPY』、ヒロ・ヤマガタさん、中澤一登さん『MOON DREIVE』、ニコラ・ド・クレイシーさん『Le manchot melomane』、森本晃司さん『次元爆弾/DIMENSION BOMB』といった作品が含まれている。
Genius Party 〈ジーニアス・パーティ〉は、来年2月にワシントンDCのケネディ・センターで大規模なプレミア上映会も開催する。このワールドプレミアには今回の第1作の7作品だけでなく、第2弾も合わせた14作品が並ぶことになる。 日本アニメの最先端のクリエイターを集めた作品群が、どのような評価を得るのかもいまから気になるところである。第1弾の映画は日本では7月7日より、シネ・リーブル池袋、渋谷シネ・アミューズ他にて全国順次公開である。Genius Party 〈ジーニアス・パーティ〉開催まで、まさにカウント・ダウンが始まった。