6月16日、フランスで開催されている第31回アヌシー国際アニメーション映画祭は、2007年の長編映画部門の特別賞に日本の『時をかける少女』(細田守監督)を選出した。 このほかグランプリにあたるクリスタル賞にはノルウェーの『Slipp Jimmy Fri』を、観客賞には『Max & Co』(スイス、フランス、イギリス、ベルギー)を選んだ。『Slipp Jimmy Fri』は、大人向けのCGアニメーションでシュールな内容を特徴としている。
アート系のアニメーションの代表として『Slipp Jimmy Fri』がクリスタル賞を取り、商業系のアニメーションの代表として『時をかける少女』が特別賞を取ったとの見方も出来そうだ。 伝統的なフルアニメーションや欧米の作品が大きな注目を集めがちなアヌシーでの『時をかける少女』の活躍は、日本のアニメーション業界にとっても貴重なものといえるだろう。