「時をかける少女」アヌシーで長編映画特別賞受賞(6/17) | アニメ!アニメ!

「時をかける少女」アヌシーで長編映画特別賞受賞(6/17)

ニュース アワード/コンテスト

 6月16日、フランスで開催されている第31回アヌシー国際アニメーション映画祭は、2007年の長編映画部門の特別賞に日本の『時をかける少女』(細田守監督)を選出した。
 このほかグランプリにあたるクリスタル賞にはノルウェーの『Slipp Jimmy Fri』を、観客賞には『Max & Co』(スイス、フランス、イギリス、ベルギー)を選んだ。『Slipp Jimmy Fri』は、大人向けのCGアニメーションでシュールな内容を特徴としている。

 アヌシー国際アニメーション映画祭は、毎年フランスのアヌシーで開催される世界4大アニメーション映画祭のひとつである。4大アニメーション映画祭のなかでも、歴史の長さと注目度から世界で最も重要なアニメーション映画祭とみなされている。
 長編部門の公式出品作には『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』や『アズールとアスマール』、『パプリカ』といった有力候補も多かっただけ、今回の受賞は大きな価値がある。
 これまでのアヌシー国際アニメーション映画祭で、日本作品では1995年の長編部門グランプリに高畑勲さんの『平成狸合戦ぽんぽこ』が、2003年の短編部門グランプリに山村浩二さんの『頭山』の受賞がある。今回はこれらに次ぐ快挙となる。 

 アヌシーの長編映画部門は、今年から再編され大幅に強化されている。例年は長編映画の公式出品作は5作品程度だが、今年は9作品に拡大された。さらにコンペティション対象作以外の長編映画上映も大幅に拡大している。
 賞の種類も昨年まではグランプリにあたるクリスタル賞だけであったが、今年はグランプリと今回は『時をかける少女』が受賞した特別賞、それに観客賞の主要3部門が設けられることになった。
 長編映画の強化はこれまでアート系のアニメーションを重視してきたアヌシーが、近年劇場公開で勢いを増す劇場向け商業アニメーションへの目配りをしたいという意図があったとされている。
 実際に今回はドリームワークス/アードマンの『マウス・タウン』といったハリウッドの大作や、『時をかける少女』以外にも日本から『パプリカ』、『ブレイブ ストーリー』が公式出品している。

 アート系のアニメーションの代表として『Slipp Jimmy Fri』がクリスタル賞を取り、商業系のアニメーションの代表として『時をかける少女』が特別賞を取ったとの見方も出来そうだ。
 伝統的なフルアニメーションや欧米の作品が大きな注目を集めがちなアヌシーでの『時をかける少女』の活躍は、日本のアニメーション業界にとっても貴重なものといえるだろう。

当サイトの関連記事
/アヌシー 短編部門などで日本ノミネート多数
/世界最大のアニメ映画祭アヌシー 時かけ、パプリカ等出品

第31回アヌシー国際アニメーション映画祭 /http://www.annecy.org/
《animeanime》
【注目の記事】[PR]

特集