トリウッド海外短編アニメーション映画を特集上映(4/25) | アニメ!アニメ!

トリウッド海外短編アニメーション映画を特集上映(4/25)

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 短編映画を専門とする下北沢の映画館トリウッドで、4月28日(土)から6月1日(金)までの間、特集プログラムとして「海外アートアニメーション@トリウッド 2007春」が開催される。
 この特集はは2002年秋にカナダ・アニメーション・フェスティバルとして始まったもので、今回で8回目となる。今回は上映作品を大幅に増やし、全部で69作品。6つのプログラムに分けて上映する。1プログラムあたりの時間は約1時間である。

 プログラム2つ分上映される「カナダ・アニメーション・フェスティバル」はカナダ国立映画制作庁(NFB)のライブラリからの作品である。NFBは1941年に創設され、今年の『The Danish Poet』(トーリル・コーヴェ監督)まで、アカデミー賞短編アニメーション部門を7回受賞している名門である。
 今回の上映は「黄金の70年代特集」とされており、セルアニメーション以外にも、切り絵・粘土・ペイント・オン・グラス(ガラスの上に絵具で絵を描く手法)などがある。

 注目の作品はピーター・フォルデス監督による1971年に作られた世界最初のコンピュータグラフィックスアニメ『メタデータ』である。
 当時のコンピュータのスペックで8分もの作品を作り上げるには気の遠くなるような作業であったに違いない。実際に画面は非常に簡素である。それでも監督が人間の欲の本質を描くためにこの手法を採った意図をみてとるべきであろう。

 「フォリマージュ ラ・レジダンス特集」は、フランスの名門スタジオ フォリマージュが主宰する、独立系作家の自主制作支援プログラム「ラ・レジダンス」の特集である。
 フォリマージュは自社内で全ての工程をこなすスタジオで、スタッフが制作する傍らで学生に教えているスタジオである。今回出品はないが、2001年『岸辺のふたり』でオスカーを受賞したマイケル・デゥドック・デ・ウィットもここで制作を行った。
 今回は、アヌシー、ザグレブ、広島の国際アニメーションで"3冠"を達成した『地球の果ての果て』や、クリミア、ポルトガルなどからも集まった新世代の作家たちの6作品を上映する。この中には日本初公開作品も含まれている。

 「ヨーロッパ3大アニメーション・スクール特集」は、学校別に、フランス・シュパンフォコム、フランス・ゴブラン、ドイツ・フィルムアカデミーでそれぞれ1プログラムずつ上映する。
 シュパンフォコムはCGの専門学校で、1988年に設立されたこの分野の先駆けともいえる名門の学校である。フランス全土から優秀な学生が集まっており、映画祭では常連である。今回は2005年、2006年の作品を6作品上映する。中にはすでに国際フェスティバルにノミネートされている作品もあり、世界最大のCG祭典・シーグラフに登場する作品の先行上映とも位置づけられる。

 ゴブランはパリ商工会議所が運営する映像・写真専門スクールで、30年以上の伝統を持つ。ゴブランの特集上映は今回が初である。卒業生はドリーム・ワークスやピクサー、ディズニーなどでも活躍しているなどレベルは非常に高い。
 今回はアヌシー国際アニメーション・フェスティバルで20年以上続くオープニング映像32本や、3DCGの秀作集などが公開される。

 ドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州立フィルムアカデミーは映画の専門学校で、アニメーション専攻はアカデミー賞ノミネート作品をはじめとして、世界のフェスティバルの常連である。
 今回は2004~6年の作品、『思考停止 ~Aal Im Schdel ~Eels~』といった重厚な作品から、昨年の東京国際アニメフェアのコンペティション受賞作のかわいい人形アニメーション『オス猫~二日酔い~』まで、計5作品を上映する。

 入場料金はプログラムごとになっており、1上映900円。通し券はそれぞれ割引が適用される。詳しいプログラムの内容やタイムテーブルについてはトリウッドの特集ページを参照してください。
【日詰明嘉】

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   /海外アートアニメーション@トリウッド 2007春
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