手塚治虫プロダクションは、2008年11月3日の「手塚治虫 生誕80周年」の記念事業のひとつとして、ITメディアを利用した新しいふたつの「手塚治虫マガジン」を創刊する。 ひとつはインターネットを通じて自分の好きなエピソードだけを選択して作る、オンデマンドマガジン「手塚治虫Oマガジン」である。もうひとつは、手塚マンガに独自のモーションをつけた「動くマンガ」をPCや携帯電話、携帯ゲーム機を通じて配信する「手塚治虫モーションマガジン」である。 両マガジンは、手塚プロダクションが新しい時代に対応した新しいかたちのマンガの創出と提案を目指して開発した。 この2つのプロジェクト進めるべく、4月16日には手塚治虫マガジン・ポータルサイトが新たにオープンした。ポータルサイトでは、既に「手塚治虫Oマガジン」の注文の受付を開始している。 現在「手塚治虫Oマガジン」には、『ブラック・ジャック』や『三つ目がとおる』、『七色いんこ』、さらに短編作品を含めた433編がリリースされている。このなかから利用者は好きな作品を自由に選び出し、製本されると世界一冊だけのオリジナルな単行本となる。今後も作品数は増えていき、「手塚治虫漫画全集」未収録作品からも追加されるので注目度が高い。 価格はB5サイズ、180ページから220ページで、1冊1365円(税込)となっている。注文後、およそ1週間から10日で本を受け取れる。 また、全く自由とすると返って途方に暮れてしまう場合もある。そんな人のためにポータルサイトでは、テーマ別の「泣ける!傑作集!」、「テーマ 生と死」といったお勧め本も紹介している。 さらに小松左京さんや浦沢直樹さん、長崎尚志さん、森高千里さんといった著名人が選んだセレクションも紹介している。こうしたセレクションをそのまま購入することも可能である。 もうひとつの「手塚治虫モーションマガジン」は今年6月から開始予定のため、現在はサービスの紹介だけとなっている。2007年は『ブラック・ジャック』や『どろろ』、『火の鳥』など、年間50本の配信を計画している。日本だけでなくヨーロッパ、アメリカ、アジア地域への展開も予定している。 (c)TEZUKA PRODUCTIONS手塚治虫マガジン・ポータルサイト /http://tezukaosamumagazine.jp/手塚治虫プロダクション /http://www.tezuka.co.jp/
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