TAF2007 スタジオ4℃ 田中栄子×渡辺信一郎 トークショウ | アニメ!アニメ!

TAF2007 スタジオ4℃ 田中栄子×渡辺信一郎 トークショウ

イベント・レポート

 『鉄コン筋クリート』のヒットが記憶に新しいスタジオ4のブースは、2007年夏に公開するオムニバス短編『GENIUS PARTY』一色であった。
 会場には短編それぞれの監督の写真とイメージビジュアルのパネルが並ぶなど、クリエイターを前面に出す4の傾向が見られた。

 ブースでは日替わりでトークショウが行われていた。初日はオムニバスの中の一編『BABY BLUE』の監督を務めた渡辺信一郎監督とスタジオ4のCEOで、本作のエグゼクティブプロデューサーを務めた田中栄子さんのトークショウが行われた。
 『GENIUS PARTY』の制作はこの日も続いており、渡辺監督が会場に来たのはその中で唯一作品が完成しているためだという。また、渡辺監督は全体の音響監督も務めている。これは渡辺監督にとっては同社の劇場アニメ『マインドゲーム』に引き続いての仕事となる。

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 もともとスタジオ4の会社設立後最初の作品は大友克洋作品のオムニバス映画『MEMORIES』である。オムニバス映画は、いわば同社の得意分野である。
 田中さんは「もともと4は、自分たちの作りたい作品を作ろうとしてできたスタジオ。ようやくここまで辿り着いた」と語る。

 渡辺監督と4のつながりは、劇場版『COWBOY BEBOP 天国への扉』の作業中にある「幻の企画」についてのオファーがあったのが最初だという。その後、『アニマトリックス』の短編のひとつ『Kid's Story』で初めて両者の制作コラボレーションが実現した。
 田中さんは今回あらためて渡辺監督を起用した理由に、「何を見せるかが明確」である点を挙げる。今回の監督の人選には「オリジナルで作りたいものがある人」を重視したからだ。
 好きなものを作れるという制約がない環境で、個々の天才をかたちにしたかったという。

 それに対して渡辺監督は『BABY BLUE』については、バランスを考えた濃すぎないようにシンプルな内容を心掛けたとする。『カウボーイビバップ』や『サムライチャンプルー』のヒットで渡辺監督には、銃や刀といった「アクション物」のオファーが多くあるそうであるが、今回は少し違う自分の引き出しを使って作品を作っていった。
 また青春ラブストーリーという作品の内容については、高校の思い出の一部が反映されているとのことである。さらに音楽は、渡辺監督とは今回で3作目のコンビを組む菅野よう子さんが担当する。

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 声優には、映画『誰も知らない』で2004年のカンヌ国際映画祭で最優秀賞を受賞した柳楽優也さん、『バベル』で2007年にアカデミー賞にノミネートされた菊池凛子さんがそれぞれ初挑戦する。
 渡辺監督は「役者として上手い人は、アフレコでもカンがいいので、抑え目の芝居でも存在感があり、予想以上に上手くいった」と話していた。

 『GENIUS PARTY』の作品は1本あたり約15~20分程度で、今回のパート1の7作品で110分を予定している。パート2も2008年に公開決定しており、森本晃司さんや前田真宏さん、画家のヒロ・ヤマガタさんの作品を予定している。また、今後の展開次第では第3弾も作りたいと、田中プロデューサーは語る。
 日本での公開は2007年の7月に公開が予定されているが、『BABY BLUE』はすでにカンヌ映画祭の短編部門に応募している。また、2008年2月にアメリカ・ケネディセンター主催の「ジャパンフェスティバル」でプレミア上映が決定している。
(日詰明嘉)

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GENIUS PARTY公式サイト /http://www.genius-party.jp/

スタジオ4 /http://www.studio4c.co.jp/top.html

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