声優アワード新人発掘オーディション:レポート | アニメ!アニメ!

声優アワード新人発掘オーディション:レポート

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 3月3日、日本初の声優のためのオフィシャルな賞となる第1回声優アワードが開催された。
 この同じ日の同じ会場東京アニメセンター3Dシアターで、もうひとつの野心的なプロジェクト「声優アワード新人発掘オーディション」が開催された。

au1.JPG 声優アワードの目的が、業界で既に大きな実績を残している声優を表彰するものであるのに対して、新人発掘オーディションはこれから業界を築いていく豊かな才能を発掘していくものである。
 タイトルどおりオーディションだが、今回の内容が特別なのはこれが特定の作品や事務所のオーディションではないことだ。オーディションには日本代表する26社もの声優関連事務所が参加する。
 各事務所から氏名を受けたものが合格者となる。オーディションの最後、エントリー各人の前で、各社が指名の札を挙げるかたちを取る。少し年をいった人には往年のスター誕生と同じ形式と言えば判りやすいだろう。

 合格者は声優デビューへの道が開けるだけでなく、「声優養成所への特待生入学」、「文化放送の番組出演」、「角川書店「VOICE Newtype」の特集紹介」、「東京アニメセンターイメージキャラクター」の登用など様々な特典が与えられる。
 今回のオーディションの参加者は男女26人、声優養成所からの推薦、その後の一次審査を通過して本選出場に進んだ。

 声優を目指すエントリー者のキャラクターもあり、オーディションは全体に明るい雰囲気のなかで進められていった。しかし、その一方で新しい才能にかけようとする事務所の注文は厳しい。
 オーディションの課題は3つある。自己アピール、ナレーションのテキスト朗読、2つのセリフから1つを選んで演じるである。このあと各事務所から質問が行なわれるが、2つある課題のもうひとつを読むように注文するのは当たり前、さらに厳しい注文もでる。
 女性に男性の課題を読ませる、男性に女性の課題を読ませるに始まり、「年齢を変えて読んでください」、「性格を変えて読んでください」、「方言で読んでください」「何か歌ってください」などである。練習していない場所ということで、当日の注意書きを読むといったものまであった。

 驚くのはエントリー者がこうした注文にたじろぐことなく、むしろ活き活きと演じたことである。勿論、予選を勝ち抜いてきた精鋭ではあるが、参加者のレベルの高さと志の高さは特筆すべきものがあった。
 アニメや映画、ナレーションといった日本の声優文化・産業はこうした若い才能に支えられているのだろう。

 オーディションのあと休憩を挟んでの発表は、プロの世界の厳しい現実を感じさせるものであった。何社からもの指名を受ける人がいる一方で、ほぼ半数の人はどの事務所からも指名がなかった。

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 今回、一番多くの指名を受けたエントリー者は、参加事務所26社中24社が指名と圧倒的な支持を受けた。自己アピールで様々な形態模写を行なうなどユニークな個性が注目されていた。男性ではコミカルな声と2枚目風の声を演じたエントリー者が、15事務所からの指名されたのが最高であった。3人のエントリー者に10社以上からの指名があるなど合格発表は大きく盛り上がった。

 最後に今回の実行委員で文化放送の片寄好之氏が、今回合格した人もしない人もこれからもオーディションを受け続けることになるでしょうと声優の世界の厳しさを語った。
 また、合格者に対しては、これは入り口に過ぎない驕ることなく新たな声優として羽ばたいて欲しいとした。

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/声優アワード公式サイト 
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