米国初のオタクマガジン OTAKU USA創刊(3/1) | アニメ!アニメ!

米国初のオタクマガジン OTAKU USA創刊(3/1)

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 米国のポップカルチャーの業界情報サイトICv2によれば、米国で「SFマガジン:SCI FI Magazine」を発刊するソブリン・メディアは、本年6月に日本のポップカルチャーに特化した雑誌「Otaku USA Magazine」を創刊する。

 新雑誌は隔月刊、価格は米国で9.99ドル(カナにダ11.99カナダドル)、フルカラー150ページを予定している。雑誌には毎回DVDと付録マンガがつく豪華仕様となる。注目の内容は、マンガやアニメ、ゲーム、Jポップなど日本の幅広いポップカルチャーである。
 編集長は『オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史』の著作などで知られるパトック・マシアス氏が務める。編集方針は、日本ポップカルチャーを米国人の視点で捉えたものとしている。

 北米ではこれまでアニメ雑誌やマンガ雑誌など、アニメ・マンガコンテンツに絞り日本のポップカルチャーを扱った雑誌はいくつかある。現在でも発刊されているのは、マンガ雑誌では「少年ジャンプ」と「少女ビート」、アニメ雑誌では「Newtype USA」や「アニメインサイダー」、「プロトカルチャー」などである。
 しかし、今回のように「オタク」というテーマで、幅広い日本のポップカルチャーを紹介する雑誌は初めての試みになる。アニメ雑誌やマンガ雑誌と異なり、日本をテーマにするあらたな挑戦となる。

 また、日本コンテンツのファンという限られた市場のパイの奪い合いも懸念される。実際に2005年にViz(現Vizメディア)が刊行する『アニメリカ』が規模を大幅に縮小したのは、他誌との競争に負けたためと見方が強い。
 『アニメリカ』は、現在アニメコンベンションや書店での無料配布を行なっている。今回、「Otaku USA Magazine」の編集長になったパトリック・マシアス氏は、同誌での編集経験も持っている。

 北米では日本アニメは地上波テレビでの放映縮小やアニメDVDの売上げ停滞など、ここ数年必ずしも好調ではないとされている。
 一方で、アニメコンベンションの成長が続いていることやアニメ情報サイトの拡張や新規参入も増えている。北米でのマンガ市場の成長もあり、米国での日本のエンタテイメントコンテンツの成長は依然続いており、周辺市場を中心にビジネス参入が増えていると言ってよいだろう。

 今回のソブリン・メディアの「Otaku USA Magazine」も、アメリカのポップカルチャーのなかの成長分野日本のポップカルチャーをビジネスとして取り込む動きである。
 しかし、最有力誌の「少年ジャンプ」、「Newtype USA」も、実売数は20万に達していないとみられている。「Otaku USA Magazine」が目指す12万5000部は決して楽な数字でない。
 今後は、「Otaku USA Magazine」が既存の市場シェアを奪わずに読者を獲得出来るのかどうか、実売数がどの程度になるかが注目される。

/ICv2  /'Otaku USA Magazine' Launching in June

《animeanime》
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