昨年の夏、東京都現代美術館で開催され大きな話題を呼んだ『ディズニー・アート展』が、DVDとBlu-rayで発売される。 『ディズニー・アート展』は、一昨年、千葉大学で初期ディズニーアニメーションの制作資料が大量に発見されたのをきっかけに企画された。その資料は原画やセル画、コンセプトアートを中心に今では数少なくなった貴重な資料である。展覧会では、このなかから修復の完了した特に優れた作品約200点を紹介した。 さらに、ウォルト・ディズニーが自社の資料研究機関アニメーション・リサーチライブラリーから門外不出といわれた350点のアート作品を貸し出した。展覧会は量・質とも史上最大のディズニー・アート展とされ、ファンや専門家から高い評価を受けた。 今回発売される映像作品は、この展覧会を1時間程度のドキュメンタリーにまとめたものになる。作品の経緯と展覧会の作品とともに追う。 第1部は「眠りから目覚めた作品たち」と題して、千葉大学で発見された作品の紹介と展覧会の内容、第2部は米国にあるディズニーのアニメーション・リサーチライブラリーの紹介となる。ライブラリーのなかから選りすぐり原画や背景などが紹介される。 さらに自分のペースで画像を観ることの出来るスライドショー版や、作品の修復を紹介する特別映像「Missing Treasures(幻の宝物)~その発見と修復~」、アートカタログなども特典となっている。 注目されるのはDVDと同時発売されるBlu-ray版である。昨年からようやく本格的なソフトの発売が始まったBlu-rayだが、発売タイトルはアニメ作品でもまだまだ数が少ない。そうしたなかで美術展をBlu-rayで発売する意欲的な試みとなっている。 あるいは、美術作品として鑑賞するからこそBlu-rayとも言えるのかもしれない。美術作品は、本物を観なければ感動は伝わらないとしばしば言われる。そうしたなかで高品質映像のBlu-rayが、どこまでディズニー・アートの感動を伝えることが出来るか期待したい。 発売は4月25日、ブエナビスタ ホームエンターテイメントからで、DVD 版が4,935円(税込) 、Blu-ray 版は6,825円(税込)になる。 また、「ディズニー・アート展」は現在、国内各地で巡回展を行なっている。3月24日から5月27日までは札幌芸術の森美術館で開催される。その後も、静岡や大阪での開催も予定されているため、映像でなくこれから実物を観ることも可能である。 DVDとBlu-rayの発売日は4月25日となっているから、映像を観てから展覧会に行くことも、展覧会を観てから映像を観ることも出来そうだ。 左がBlu-ray版、右がDVD版/ディズニー・アート展公式サイト
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