アードマンとドリームワークスアニメ提携打ち切りを決定(1/31) | アニメ!アニメ!

アードマンとドリームワークスアニメ提携打ち切りを決定(1/31)

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 アメリカのハリウッド業界情報のヴァラエティは、アメリカの大手のアニメーション製作会社のドリームワークスアニメーションとイギリスのアニメーション製作会社アードマン・アニメーションズが1月30日に長年の提携を打ち切ったと報道した。
 報道によれば、今後アードマンは自社スタジオでのアニメーション制作を行い、作品の配給も独自に行なう。しかし、アードマンがこれからどのように資金調達を行い、作品を供給するかは不明だとも伝えている。

 アードマンはイギリスを代表するアニメーションスタジオで、クレイアニメーションを得意とする。同社とドリームワークスアニメーションは、これまで複数年契約で『チキンラン』や『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』、昨年公開された『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』を含めた5作品を共同製作するとしていた。
 しかし、今回の提携打ち切り決定で、両社の協力による残りの作品の実現の見込みはなくなった。今回の決定は、アードマンが制作した最近のふたつのアニメーション映画の興行不振に理由があると見られている。

 ドリームワークスは、一昨年、アードマン制作のクレイアニメーション『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』を配給した。作品はアカデミー賞最優秀長編アニメーション賞を受賞するなど評価は高かったが、興行はその年の他の大作アニメーションに及ばなかった。
 さらに、昨年の両社共同制作の『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』は、興収は6300万ドルを越えるヒットだが、1億ドル越える製作費に及んでいない。また、同じ年の他のCGアニメーション『カーズ』や『ハッピーフィート』『森のリトルギャング』を大きく下回っている。

 アードマンとドリームワークスアニメーションの関係は、同じアニメ企業のピクサーとディズニーの関係に似たところがあった。昨年、ピクサーは高値で自社をディズニーに売却し、ディズニーのアニメーション部門の運営の主導権を獲得している。
 しかし、アードマンは提携を打ち切り後の当面の見通しは不明である。両者を隔てたのがアニメの質でも経営の質でもなく、ビジネスの結果だったのはハリウッドビジネスの厳しい現実といえるだろう。 

 日本のスタジオジブリは、アードマンのアニメーションを高く評価しており、昨年5月からジブリ美術館で「アードマン展」を開催している。この展覧会はアードマンのスタッフとジブリのスタッフの共同企画によるもので、今年の5月まで開催が続く予定である。

/ヴァラエティ  /Aardman, DWA end partnership

/アードマン・アニメーションズ 
/ドリームワークスアニメーション
《animeanime》
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