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「コンテンツプロデューサーへの道」@東京大学レポート

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 東京大学大学院情報学環コンテンツ創造科学産学連携教育プログラムは、1月13日にパネルディスカッション「コンテンツプロデューサーへの道~何を学べばよいのか-第一線のプロデューサーに訊く~」を開催した。
 このパネルディスカッションは同教育プログラムの履修選抜試験のガイダンスに合せたもので、主にコンテンツプロデューサーを目指す人達に向けたものである。パネリストには、プロダクション・アイジーの石川光久氏とモバイル&ゲームスタジオの遠藤雅伸氏、GDHの公野勉氏といった実力派のプロデューサーが並んだ。

 デスカッションは東京大学大学院の浜野保樹教授の司会で、プロデューサーの仕事や醍醐味、さらにどういう人材が求められているか、どうした人と仕事をしたいかといった話題を中心に展開した。
 なかでも一番興味深かったのは、パネリストの語った三者三様の業界で求められる人材像についてである。
 例えば、ゲーム業界の遠藤氏は、頭の悪い人は困るが優等生もいらないとする。個性のある人、現在の会社にはいない個性が欲しいということである。それは同氏が言う『ファイナルファンタジー』や『ドラゴンクエスト』を作る人でなく、オリジナリテイーの高い作品を作る人が必要だということにつながっているようだ。
 さらに実名で世の中に問われる仕事だけに、打たれ強くタフであることも大切だと強調した。

 また、アニメ制作の石川氏は、素直でポジティブな人を欲しい人材として挙げていた。NOでなく、YESで始められることだという。また、人を楽しませられることも重要なこととしている。
 タフであることや人間関係の重要性は、公野氏にも共通している。公野氏はアニメよりも自身のキャリアが長い映画業界の視点となったが、人間関係を作れる人やタフに生き抜けることを条件として挙げる。コンテンツ業界で求められる人材は、業界を超えて共通する部分があるようだ。
 さらに公野氏は、2000年以降クリエイティブとビジネスが近づいてきており、今後のプロデューサーはクリエイティブとビジネスの両方が判ることが必要でないかと指摘した。

 クリエイティブとビジネス双方への理解は、パネルディスカッションを主催するコンテンツ創造科学産学連携教育プログラムの目指すところでもあるだろう。
 実際に、2004年に始まったこのプログラムには、アカデミック分野の教授陣やコンテンツ業界のプロデューサーのほかに、大友克洋氏や押井守氏、井上雄彦氏といった一流のクリエーターも非常勤教員となっている。

 コンテンツ創造科学産学連携教育プログラムは5年の期間を設けて、文部科学省の助成も受けて設置されている。このため今回の募集を最後に残り2年間を残すのみとなる。
 プログラムはこの分野を先駆するものである。また、東京大学の学生だけでなく、社会人や他大学の学生にも開かれた画期的なものであり、そうした試みでも価値の高いものと言えるだろう。 

『コンテンツプロデューサーへの道~何を学べばよいのか-第一線のプロデューサーに訊く~』
2007年1月13日 東京大学 本郷キャンパス

パネリスト(50音順)
石川光久(プロダクション・アイジー 代表取締役)
遠藤雅伸(モバイル&ゲームスタジオ代表取締役会長)
公野勉(GDH)
司会:浜野保樹(東京大学教授)  

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  /コンテンツ創造科学産学連携教育プログラム 
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