米国のインディペンデント・フィルム・チャンネル(IFC)は、1月5日より日本アニメの放送枠である「IFC ANIME」を開始する。放映されるのは金曜日の夜11時から1時間で、11時から『Gunslinger Girl』、11時半から『バジリスク』となっている。 IFCはインデペンデント映画の紹介に特化したチャンネルで、サンダース・チャンネルとこの分野の人気を分け合っている。主に20代以上の映画ファンやサブカルチャーに関心がある層を視聴者にしている。 07年1月からは、イマジン・アジアンTVでも2時間の日本アニメ放映枠が開始されている。さらに、MTV系のスパイクTVでも1月4日からGONZO制作の『アフロサムライ』の放映が始まっている。 これまで日本アニメを放映しなかったマイナーな放送局や子供でなくハイティーン以上の高年齢層にターゲット絞った放送局での日本アニメの導入が目立っている。 こうした中にはGDH(制作GONZO)の作品が目立っており、海外向けを強く意識した同社の戦略を反映している。また、それ以上に米国の放送局で、比較的高い年齢に向けたアニメの市場が成立し得るという認識が徐々に広がりつつあると言える。 しかし、これで日本アニメの米国での放映枠が広がっているとは言えない。むしろ、地上波チャンネルからの後退は続いており、日本アニメの関連企業にとって楽観出来ない状況である。 例えば、これまで日本アニメの有力放映枠とされていた4キッズTVでは『ポケットモンスター』の放映が終了し、『ONE PIECE』の放映終了も決まっている。現在の放映作品は、『星のカービィ』と『遊戯王』シリーズ、『おジャ魔女どれみ』だけとなっている。 現在は、ケーブルテレビも含めても、大手放送局ではカートゥーンネットワークだけが、日本アニメに力を入れている状況となっている。 一方で、日本アニメ専門チャンネルのアニメネットワークやファニメーション・チャネルが、視聴可能地域を急激に広げている。日本アニメの放送は、大衆市場での停滞とマニア市場での拡大が同時に進行している。 日本と同様に一部の人気作品だけが大手放送局で放映され、それ以外はマニア向けの放送メディアで放映されるかたちが定着しつつあると言えるだろう。/インディペンデント・フィルム・チャンネル(IFC)
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