『Air』Blu-rayディスク 画質比較デモンストレーション:レポート

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 『Air』は2005年にBSデジタル放送局BS-iで放映され、DVD売上げが累計40万本を突破し大ヒットした。この『Air』ブルーレイディスク版の発売に先立ち、従来のDVDとの画質比較を行うデモンストレーションが開催された。
 上映は、200インチのスクリーンと2K DLPシネマプロジェクターなどを備えたソニーPCL本社の「シネラピスタ」で行われた。

 デモンストレーション映像は、まず200インチプロジェクターでブルーレイ版のオープニング部分が再生された。その後、民生モニターでDVDとブルーレイの比較上映が行われた。
 ハイビジョン画質は解像度が高く、大画面での上映に優れている。上映でも、映画館並みの画面の大きさにも関わらず、ブロックノイズは全くと言っていいほど見られない。白い雲の映像がくっきりと画面に映し出された。
 民生機で比較するとそれは顕著に分かり、髪の束ひとつひとつが鮮明で、ハイライトもくっきりと映し出され、夏の日差しをいっそうリアルなものとして表現されている。また、テロップ文字のような白いバックの上に被さる白いオブジェクトもその差がくっきりとして、より表現力が増していた。

 今回のBlu-rayディスクは、元々はSD(標準画質)マスターで作成された『Air』をいかにHD(ハイビジョン画質)に再現するか腐心したという。
 現在のHD放送の多くは、従来のSDマスターからアップコンバートして放送されている。これに対してSDからHDへのアップコンバートを担当したソニーPCLは、アニメーションに特化した独自のアルゴリズムを開発し、高品質のアップコンバートを実現している。
 また、エンコード圧縮も、従来のDVDの最大10Mbps程度を、ブルーレイの最大値に近い40Mbpsで行い、鮮明な高画質の構築に力を注いだ。

 作品の重要な要素の音楽は、ブルーレイの特性を生かした仕様で、ファンに人気の透明感あるI'veサウンドを非圧縮のリニアPCMで響かせた。
 このほかグラミー賞も獲得したマスタリング・エンジニアのテッド・ジャンセン氏が、同時収録のドルビーデジタル5.1chサウンドを手がけたほか、全部で4種類の音声仕様になっている。

 TBSの中山プロデューサーは、従来は顧客からDVDをBOXにした時にかさばることが難点と指摘されていたという。今回はブルーレイの特性を生かした省スペース化を実現し、14話の作品を3枚組み(プラス特典ディスク1枚)に収めることでこれを解消した。
 また、同時に映像の品質を確保するため、新規格の立ち上げ商品としては異例の2層ディスクを採用したと話していた。
 ソニーPCLでは今後、この技術を使った複数のアニメ作品のブルーレイでのリリースを予定している。

/ポニーキャニオン 
/ソニーPCL 

《animeanime》

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