タイム誌 過去60年アジアのヒーローに宮崎、宮本両氏(11/9)

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 タイム誌アジア版は「過去60年アジアのヒーロー」と題して、第2次大戦後の人物を中心にアジアを代表する人物を選び出し発表している。
 特集ではそれぞれ「国家建国者」、「芸術家と思想家」、「ビジネスリーダー」、「スポーツ選手と冒険家」、「インスピレーション」に分かれており、インドのマハトマ・ガンジー氏など56の個人とグループが紹介されている。

 その「芸術と思想家」のリストのなかに、日本のアニメ監督の宮崎駿氏の名前が含まれている。同氏は日本のアニメ文化を代表するだけでなく、世界と戦後のアジア文化を象徴する人物としても評価されているようだ。
 タイム誌によれば日本アニメの祖ともいうべき手塚治虫氏でなく敢えて宮崎氏を選んだのは、宮崎駿氏とスタジオジブリこそが日本のアニメそのものという考えのためである。『鉄腕アトム』を源とする日本の商業アニメーションの重要性に目を向ける一方で、宮崎駿氏をアジアの顔として選ぶタイム誌の判断はなかなか興味深いものがある。

 また、「ビジネスリーダー」の分野では、日本文化・コンテンツのもうひとつの顔のゲーム分野からも名前が挙がっている。80年代に発売され大ヒットした人気ゲーム『スーパーマリオブラザーズ』の生みの親である宮本茂氏である。
 タイム誌は『スーパーマリオブラザーズ』が、テレビゲームに最も大きな衝撃を与えたソフトとしている。芸術でなくビジネスとされているのは、ビデオゲーム文化の変革者であると同時に、ゲームソフト産業の発展に果たした役割の大きさに着目しているためだ。

 このほか日本人でリストに入ったのは、建築家の丹下健三氏、指揮者の小沢征爾氏、ファンションデザイナー森英恵氏、三宅一生氏、川久保玲氏、山本耀司氏、ソニー創業者の盛田昭夫氏と井深大氏、日清食品の安藤百福氏などである。
 日本の政治家の名前はリストにない。日本人の名前は芸術とビジネスの分野に集中している。過去60年のアジアの中の日本は、文化面と経済面での存在が大きいようだ。

/タイム誌アジア版  /60 Years of Asian Heroes

《animeanime》

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