東京国際映画祭の併催企画であるフィルムマーケットTIFCOM2006が、10月23日より3日間開催される。このフィルムショーに先立って22日にバイヤー、プロデューサー、投資家、エージェント向けのプレゼンテーションTokyo Project Gathering(TPG)が行なわれた。 応募作品のなかから選考された国内外54作品が、プレゼンテーションに参加した。参加作品には、国内外の大物監督、プロデューサー、俳優が関わったものも多く、今回の企画の質が昨年からさらに高くなった。 そうした作品の量と質のアップもあってか、プレゼンテーションを行なった150名収容のオーディトリウムは満席で昨年に較べて参加者の数は大幅にアップした。 また、参加者は日本人よりもむしろ海外からの参加者が目立った。TPGの国際化が急激に進んだことを感じさせた。 TPGの国際化は出席者だけでなく、プレゼンテーション側にも現れていた。54企画のうち何かのかたちで海外ビジネスと関連のある企画は、1/3に達している。アニメーションの企画は昨年より目立たなくなり、実写企画の増加が際立っている。 日本側からの作品はアニメやホラー、サムライものが多く、海外へ売り出したいものが中心である。一方で、海外からの作品には映画のテーマなどになんらかの形で日本をテーマとしたものが多く、そうした接点をもとに日本でのビジネスパートナーを目指している。 また、アジアからの作品は純粋に投資家を求めるケースが大半であった。こうした多様な出品側のニーズをうまく捉えること出来れば、TPGは日本から海外、海外から日本、海外から海外といった幾つもの方向性を持ったフィルムマーケットとして今後さらに成長出来るだろう。 レベルの高い作品と大盛況なプレゼンテーションは、TPGの今後のさらなる成功を期待させるだろう。/TIFCOM2006 /Tokyo Project Gathering
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