ライセンシングアジアは人気キャラクターなどのライセンスのトレードショウとして毎年開催されている。キャラクターライセンスの市場拡大とともに、年々その規模を拡大している。 10月18日から20日まで開催された今年の展示会も参加企業が過去最高の95社に達し、ライセンスビジネスに関わる大勢の関係者で賑わった。 ライセンシングアジアの今年の特徴は、米国の大手メディア企業の出展が目立ったことである。 例えば、有力アニメーション専門チャンネルと知られるカートゥーンネットワークやニコロデオンなどである。こうした企業は本国でもキャラクターライセンス事業に力を入れており、日本でも同様の展開を目指している。 また海外からの出展は、これまでのアニメーションや絵本などのキャラクターに加えてスポーツブランドや企業ブランドなども目にするようになり、出展されるライセンスの領域の拡大が見られた。 こうした海外ライセンスの増加傾向は、ライセンジングアジアが海外ライセンス紹介の場として独自のポジションを築きつつあることを明確にした。それはこれまでビジネス領域が被る部分も大きかった東京国際アニメフェアなどのほかのトレードショウとの住み分けにもなる。 実際に日本企業でも、アニメや漫画などのキャラクターを持つ大手代理店でも今回の主力商品は自社が代理店業務を行なう海外の作品に絞っているのが目立った。 しかし逆に言えば、昨年までは随所に見られた日本のライセンスは、あまり見られなくなっていた。 こうしたなかで、アニメ製作会社のぴえろが『NARUTO』、『Bleach』など自社が窓口業務を行なうアニメ作品を強く打ち出していたのが目を引いた。 また、セガサミーグループも、業務用カードゲームの人気作品『ムシキング』、『恐竜キング』、『ラブ&ベリー』を大きく売り出していた。 また一方で、昨年の参加では大きな出展ブースを出していたウォルト・ディズニーやマーベルの姿が今年は見られなかった。 こうした大手メディアのキャラクターライセンスは、毎年6月にニューヨークで開催されるライセンシングインターナショナルでもビジネスが可能なことも理由にあるだろう。 ライセンシングアジアは海外ライセンスの日本への売り出しというポジションを確立しつつある一方で、今後は本場であるライセンシングインターナショナルとの住み分けが重要になりそうだ。/ライセンシングアジア2006
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