近年、映像著作権の保護期間とその延長の是非について、議論されることが増えている。こうしたなかで富士通系の研究所である富士通総研経済研究所は、人気アニメ『機動戦士ガンダム』を例に取り、著作権期間延長と著作権物への追加投資の最適化を論じたレポートを発表している。 レポートのタイトルは『メディア・コンテンツの最適著作権期間:ガンダムアプローチ』で、アニメコンテンツに特有な著作権作品への追加的な投資が、著作権の価値に与える影響を中心に考察している。 レポートは、著作物は追加投資により価値を高めることが出来るという理論に基づいたものである。また、著作権に期限を設けることが、追加投資を阻み著作権物が新たに価値を生み出すことを阻むという意見も明らかにしている。 レポート自体は、こうした著作権期限延長を無限にする提案や著作権期間の短縮化といったものに与するものでない。著作権期限と最適投資についての考察と経済に与える影響である。 正直、レポートは経済学になじみがなければ理解が難い部分も多い。しかし、より重要なのは、ガンダムに代表されるキャラクター関連商品のビジネス展開が、著作権を利用したビジネスとして際立ったものだということである。 また、長い年月かかって築かれたアニメキャラクタービジネスの特徴である関連商品の展開、シリーズ化、ブランド化といったものが、経済学的に見ても合理性を持っていることも示しており興味深い。 他国より短いとされる日本のアニメ・映画・ゲームソフトの著作権期間も、既に発表後70年間は保護されるになっている。なぜそんなにまで長い著作権保護期間が必要なのか、このレポートは企業側の論理を知る手掛かりとしても利用できるだろう。/富士通総研経済研究所 /メディア・コンテンツの最適著作権期間:ガンダムアプローチ
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