10月21日から29日まで開催される東京国際映画祭では、アニメ映画を集中的に上映するanimecs TIFF2006を特別企画として行う。そのanimecs TIFF2006の企画プログラムのひとつとして、アニメ監督今敏氏を特集した「animecsTIFF Program今敏」が行われる。 今監督は、先頃イタリアで開催された第63回ヴェネチア映画祭のコンペティション部門に最新作の『パプリカ』が出品され高い評価を得た。今回はその国際的にも評価の高い監督の作品をまとめて紹介する。 注目は先のヴェネチアで上映された『パプリカ』である。今回の上映は、世界ではヴェネチアに次ぐもの日本では初の国内のプレミア上映会となる。また、この上映はanimecsTIFF2006のオープニング作品でもある。 これ以外の作品ではこれまで今氏が監督した作品1997年の『パーフェクトブルー』から『千年女優』、『東京ゴッドファザーズ』までの全ての作品が上映される予定である。さらに、2004年に制作された全13話のテレビシリーズ『妄想代理人』も加わり、今監督のアニメワールドが一望出来る企画となっている。 これまで今監督の作品がここまでまとめられて紹介されたことはなく、ヴェネチア国際映画祭の凱旋に相応しい貴重な企画といえるだろう。 「animecs TIFF Program今敏」以外の企画上映については9月下旬の発表を予定にしておりまだ明らかになっていない。しかし、実行委員会では今年のテーマを「アニメ作家主義」とし、現在の日本アニメ界の様相を伝えるとしている。今敏氏以外にも、クリエーターごとに括られた特集上映が行われる見込みである。 また、個人を含むアニメ作家を取り上げるとしており、昨今話題になることの多いインディーズアニメが視野に入っているようだ。/東京国際映画祭 /パプリカ公式サイト
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