『攻殻機動隊シリーズ』の期待の最新作『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』(『SSS』)の今後のリリース予定が相次いで発表されている。 『SSS』はテレビやDVDで大きな人気を集めた『攻殻機動隊 S.A.C』シリーズの最新作で、テレビシリーズの『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』から直接つながる完全新作の長編作品である。テレビシリーズでも劇場公開でもない長編新作として高い注目を浴びている。また、劇場作品並みの製作資金を投入した作品の高いクオリティーも期待されている。 この『SSS』が9月1日から有料の衛星テレビスカイパーフェクトの「パーフェクトチョイス160」の放映で初公開される。人気の高いシリーズだけに、同局のこの秋の目玉番組となりそうだ。 これまでもテレビシリーズの『攻殻機動隊 S.A.C』は、スカイパーフェクト先行放映後、DVD発売、地上波テレビ放映が行われたことから、今回もそれを踏襲したかたちとなった。 また、『SSS』のDVDの発売日も既に発表されており、11月24日にバンダイビジュアルから発売される。価格は1万290円となり、105分の本編に加えて、初回限定の絵コンテ本やおよそ30分の特典ディスクがついてくる。 一方、米国でアニメDVDの流通を行っているバンダイエンタテイメントは、先頃、カリフォルニア州アナハイム市で開催されたアニメエキスポの自社パネルのなかで『SSS』の米国での権利を獲得したと発表している。日本でも全く公開されていない作品の権利獲得発表という異例なものである。 これは米国における『攻殻機動隊シリーズ』のDVD売上がいずれも好調で、日本での反応を見るまでもなく権利獲得の価値があるとの判断が働いたといえる。また、日本での公開に先立って権利獲得を発表することで、ファンサブと呼ばれる違法配信に対抗する意図もありそうだ。 通常、良心的なファンサブは、米国での権利獲得が発表されると、その作品の配信を停止するからである。日本での公開前に権利獲得を発表すれば、日本の公開から数時間でネットにアップされるファンサブの配信を断つことが出来る。 バンダイエンタテイメントは、今回のアニメエキスポでは『SSS』のほかに『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man』、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 2nd GIG Individual Eleven』の権利獲得も発表している。これらの作品の米国リリースは、2006年後半から2007年にかけて行われそうだ。/スカイパーフェクト /攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society/バンダイビジュアル /バンダイエンタテイメント
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