中国のアニメ事情JETRO上海が報告 | アニメ!アニメ!

中国のアニメ事情JETRO上海が報告

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 日本貿易振興機構(JETRO)上海代表処コンテンツ促進センターが、昨年11月に上海で開催された第7回中国上海国際芸術祭「アニメ文化芸術系列活動」の報告書をまとめた。
 第7回中国上海国際芸術祭「アニメ文化芸術系列活動」は、最近は数が増えている中国のアニメ・マンガ関連イベントのなかでも異色の存在であった。イベントは、日中のアニメ文化や産業の交流に重点が置かれ、通常のイベントより密な人的交流が図られた。

 イベントは、ファンイベントや作品紹介、『イノセンス』などの商業作品の上映からインデイーズアニメーションの紹介も行われた。また、知的財産の啓蒙活動にも積極的に取り組み、イベントから海賊版の完全排除にした点で大きな成果を残した。

 今回まとめられた報告書は、こうしたイベントの内容と反応である。各イベントの概要や参加者が実数で報告されているほか、会場で行われたアンケートから中国の日本アニメファンや関係者の生の声を豊富に掲載している。
 とりわけ中国人が認識する自国のアニメの欠点について、「理念が先行し市場のニーズに応えていない」、「模倣が多い」、「人材不足」、「産業構造が不明確」といった素直な意見が数多く出されている。一方で、日本アニメについても「既に頂点に達しており新たな展開が必要」、「スタイルがどれも似ている」など、外側からみた視点だけに参考になるものも多い。

 また、中国での人気日本アニメやアニメの視聴方法などの結果は、調査方法や対象が曖昧なことが多い中国アニメ市場の調査として数少ない信頼出来る1次情報となるに違いない。
 ちなみに、今回の調査によれば中国の男性に最も人気のあるアニメは『ガンダム』、女性では『名探偵コナン』である。さらに『NARUTO』と『鋼の錬金術師』を加えた作品群がトップグループを形成している。中国のアニメファンの好みは、欧米諸国と較べると驚くほど日本のファンと似ているようである。

/第7回中国上海国際芸術祭「アニメ文化芸術系列活動」(PDF)

/日本貿易振興機構(JETRO) 
  /上海センター
《animeanime》
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