アニメブーム 誰が儲っているの?その1

レビュー そのほか

 アニメ制作ブームである。80年代には週に20本から30本に過ぎなかったテレビアニメの制作本数は、90年代に入ってから増加し続け、今年の春には新番組だけで70本近いという状況になっている。
 大手アニメ制作会社の東映アニメやサンライズ、プロダクションI.Gといったところでは、劇場映画も含めおよそ10本もの制作ラインが同時に動いているという活況である。80年代なら現在のこの3社の制作本数だけで全テレビアニメ作品が賄なわれてしまう。

 しかし、ブームであるならば、このアニメ制作ブームで儲っている人たちもいるはずである。それでは、一体誰が儲かっているのだろうか。
 結論から言えば、今回のアニメ制作ブームの恩恵を一番受けているのは、どうやらアニメ制作会社自身であるようだ。アニメ制作会社が儲かっていると言うと多くの人に怒られそうである。なぜならアニメの制作現場は低賃金労働の代表とされ、権利はテレビ局や広告代理店に取り上げられて全く儲からないというイメージが強いからである。
 だからここでの儲っているは、相対的なものである。つまり以前より状況が良くなっているというのに過ぎないかもしれない。

 それでも、アニメ制作本数の増加とそれを制作出来るほどスタジオが増えていないことは、アニメ制作会社に支払われる制作代金を確実に引き上げていそうだ。つまり、需要が増え、供給がそれに追いつかないとなれば価格が上昇する経済学の基本である。
 しかし、こうした動きは、契約の実態がなかなか外に出ないアニメ業界のことでなかなか判りにくい。しかし、一部の上場アニメ制作会社の決算から見て取ることが出来る。

/アニメブーム 誰が儲っているの?その2 
《animeanime》

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