アカデミー賞短編アニメ賞は「月と息子」(3/7) | アニメ!アニメ!

アカデミー賞短編アニメ賞は「月と息子」(3/7)

 3月5日に米国アカデミー賞が発表され、長編アニメーション作品賞では『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』が受賞し、『ハウルの動く城』が受賞を逃したことが話題になっている。
 長編アニメーション作品賞は、部門設立から10年を待たずにアカデミー賞の主要

ニュース
注目記事
 3月5日に米国アカデミー賞が発表され、長編アニメーション作品賞では『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』が受賞し、『ハウルの動く城』が受賞を逃したことが話題になっている。
 長編アニメーション作品賞は、部門設立から10年を待たずにアカデミー賞の主要部門になったが、同日にはもうひとつのアニメーション賞である短編アニメーション賞も発表になっている。

 候補作品は、様々な映画祭やイベントで主要な賞を得るなど非常に評価の高い作品5作品が出揃い、長編アニメーション作品賞を上回る激しい競争となった。
 結局、受賞したのは自分と父の物語をアニメーションと実写を取り混ぜて表現したジョン・カンメーカー氏が制作した『The Moon and the Son: An Imagined Conversation(月と息子:想像の対話)』であった。

 同作品は先月に発表されたアニー賞の短編アニメーション部門でも、両作品は候補作品に挙がっていたが、こちらも最優秀作品賞は『The Fan and The Flower』であった。
 今回のアカデミー賞で、『The Moon and the Son』はようやくビッグタイトルを獲得したことになる。また、候補が有力と考えられていたピクサースタジオの『One Man Band』は受賞を逃した。

 長編アニメーション作品賞は、『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』や『ハウル』、『コープスブライド』といずれもアニメーション技術クオリティーも高いが、基本的にはエンターテイメント作品である。
 一方で、この短編アニメーション賞の候補作品は、芸術性の高い作品が並んでおり、長編、短編という差以外の部分でも住み分けされている。今回の作品も表現方法が芸術的、実験的なものであるだけでなく、制作者と父親の姿を親子の対話という形で描き出した文学性でも芸術性が高い作品といえるだろう。

/米国アカデミー協会 
/ジョン・カンメーカー.com 
《animeanime》
【注目の記事】[PR]

特集