テレビ番組業界情報のC21メディアが、C21キッズウィクリーにて、カートゥーンネットワーク(CN)の上級副社長ジム・サンプレス氏とのインタビューを交えたCNの特集を組んでいる。 記事は「Cartoon Network: Keeping up with the kids」と題されており、日本のアメリカにおけるアニメビジネスに欠かすことの出来ない放送局だけに興味が尽きない。 CNは、現在、日本のアニメ関連企業にとってはアメリカで最も重要な放送局といっていいだろう。新作日本アニメの大半が、カートゥーンネットワークで放映されているだけでなく、視聴世帯の多さとアメリカの一般家庭における影響力で圧倒的な存在だからだ。 実際に、カートゥーンで放映されるかどうかで日本が得意とする関連商品の販売動向も大きく変わってくる。 このインタビューは、主にそのCNのビジネス戦略を中心に扱っている。例えば、従来はあまり重視されていなかった2歳から7歳の市場に進出する理由や、広告との関わりについてなどである。 そうした中に、今までとは違う視点もあり、新たに気づかされることも多い。例えば、アメリカの地上波放送局でのアニメを初めとする子供番組枠の撤退が続く現状についてである。今では、地上波放送の子供番組枠の撤退は、放送局がよりスポンサーのつきやすい大人向けの番組が求めるためとすることが多かった。 しかし、サンプレス氏は、それはカートゥーンネットワークのような子供専門チャンネルとの競争激化による脱落だと指摘している。また、子供においてもTVの視聴時間は減る傾向にあり、新しいプラットフォームがより重要になっているという指摘も新鮮である。 レポートの中で気になった部分を幾つかピックアップしてみた。これが全部ではないが、CNの大まかな方針として参考になるのではないだろうか。1.ビデオオンディマンドに対する高い関心(広告効果が高い)2.独自のキャラクタービジネスの拡大(『Ed, Edd and Eddy』、『パワーパフガールズ』)3.今後も、実写番組の放映枠は10%から20%の間を超えないだろう4.2006年に『IGPX』のような日米合作アニメを複数発表することになる5.NARUTOの視聴者の男女比率は6:4/C21メディア /C21メディア キッズ Cartoon Network: Keeping up with the kids (直リンクが貼れないので、上記サイトのweeklyアーカイブ2月7日を参照ください)
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