ライブドアショックとコンテンツ関連株 | アニメ!アニメ!

ライブドアショックとコンテンツ関連株

レビュー そのほか

 インターネット・ITの成長企業として大きな注目浴びていたライブドアグループが決算操作、風説の流布疑惑によって捜査を受けている。その影響によるここ2日間の株式市場の下落はすさまじいものがある。
 こうした株価の下落は株式市場全体に及んでいるのだが、アニメやゲームなどを含むコンテンツ関連企業は特に下落率が大きく打撃を受けている。
 それはコンテンツ関連企業がインターネットなどのIT企業と親縁性が高いことに理由がある。また、こうした企業には近年上場した中小型株が多く、もともと株価の変動性が高いのに加えて、新興成長企業としてライブドアのような新興IT企業とイメージが重なるからだ。

 では、今回の下落は、今後もアニメやゲームなどを中心としたコンテンツ関連企業に影響を与えるのだろうか。その答えはイエスでもあり、ノーでもある。
 少なくとも、今回の事件をきっかけに高株価を利用した成長戦略は、産業全体で見直しを迫られる可能性が高い。たとえ適法でもあっても、そうした戦略をとってきた企業には、今までより厳しい目が向けられるだろう。
 売上高や収益に較べて合理的に説明出来ないほど高い株価がついた企業には、成長性といった夢の部分だけでなく、より現実的な企業戦略の説明が求められるに違いない。そして、投資家に安心感を与えるのは、より十分な情報開示しかありえない。
 
 しかし、アニメやゲーム関連企業の大半の株価は、その売上げや資産、収益と乖離した株価がついているわけではない。むしろ、多くの企業の株価は、実際の企業業績によって裏付けられ、そうしたものを材料に変動している。
 こうした企業の株価は一時的に下がることはあっても、景気動向や業界動向にしたがって、通常の相場に戻って行くのにさほど時間がかからないであろう。今回の事件の影響は限定的といえる。

 今回の事件で一番影響が大きいのは、今後の業界でのM&Aの動向かもしれない。ここ数年、ゲームやアニメ業界に吹き荒れていた買収やM&A熱が、収まることが考えられる。
 これまでM&Aは株価のプラスになることが多かったが、それが株価にあまり影響がない、むしろマイナスになれば、今後は慎重になるだろう。勿論、現在のアニメやゲーム企業のM&Aはマネーゲームというより、業界構造の変化と再編の流れのなかで起きている。
 それでも、たとえ必要なM&Aケースであったとしても、M&Aにおける収益性やシナジー効果は、経営者によっても株主によっても厳しく精査されるようになるのは確かだ。

 株式市場の歪みは、中、長期的には市場の中で是正されて行くものである。今回のきっかけが何であれ、株価の下落には市場の歪みを修正する動きも含まれていただろう。同時に実態以上の株価下落は、実際の景気動向に合わせてまた修正されて行くに違いない
《animeanime》
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