1月7日から松竹系で劇場公開されるゴンゾ制作の長編アニメ『銀色の髪のアギト』が中国でも、に劇場公開されることになった。ゴンゾの親会社であるGDHによれば、中国での映画配給を手掛けるのは、中国の6大国営映画配給会社のひとつで最大規模を誇る中国電影集団である。映画は中国語に吹替えされたうえで、3月に同社が中国全土約1000館で上映する。 日本の長編劇場アニメ作品が、公開から間を置かずに大規模な公開をされるのは珍しい。今回、GDHは中国電影集団と直接契約することで、これを可能にした。 『銀色の髪のアギト』は300年後の地球を舞台に、世界の謎を解く少年と少女を主人公にしたSFアニメ。高品質なアニメ制作で知られるゴンゾの初の劇場用長編アニメーションとして注目されている。 これまでGDHは、アメリカとヨーロッパの市場で高い認知度を生かして活発なビジネスを行って来た。しかし、中国を含むアジア市場は未開拓なまま残っていた。GDHは、今回の上映を機会に、中国市場でのGONZOブランドの認知度向上と作品展開を行なう方針である。 また、作品の提供だけでなく、中国での共同制作の可能性を探るほか、配給・流通の確保・拡大や海賊版の撲滅を図り、現地での売上拡大を目指すとしている。 中国のアニメ市場については、海賊版の問題や放送規制など依然問題は多い。しかし、日本のアニメやマンガに関わる企業の間では、中国市場に夢を見ることなく現実を受け入れたうえで、どのように事業を展開すべきかといった動きも出て来ている。 今回の『銀色の髪のアギト』の中国全国公開もそうした動きのひとつと言えるだろう。こうした各企業の努力の結果は、数年後に現れて来るだろう。/銀色の髪のアギト公式サイト /ゴンゾ /GDH /中国電影集団公司
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