押井守に劇場映画の新企画進行中?(12/11) | アニメ!アニメ!

押井守に劇場映画の新企画進行中?(12/11)

 昨年、劇場アニメ作品『イノセンス』を公開した押井守監督であるが、既に次回の劇場大作映画の企画が進行している。これは、12月10日に発売された映画雑誌「Invitation」の特集記事「日本映画はバブルなのか?」の中の日本テレビの奥田誠治プロデューサーへのインタビ

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 昨年、劇場アニメ作品『イノセンス』を公開した押井守監督であるが、既に次回の劇場大作映画の企画が進行している。これは、12月10日に発売された映画雑誌「Invitation」の特集記事「日本映画はバブルなのか?」の中の日本テレビの奥田誠治プロデューサーへのインタビューで語られたものである。
 「Invitation」の奥田プロデューサーへの記事は2ページにわたった長文のもので、主に日本テレビの劇場映画の現況とビジネス戦略について語られている。そのインタビューの最後の部分で、奥田プロデューサーは押井守を監督にした劇場映画の企画が進んでいる様子を次のように語っている。
 「それと現在、企画段階ですが、『イノセンス』で組んだ押井守監督の新作を進めています。今度は押井守監督の意向もあって、完全なエンタテイメント作品を目指そうとしているんです。

 現在、押井守監督が関わっている作品は既に制作も佳境に入り、来年春に公開予定である劇場映画『立喰師伝』と深作健太監督の『エルの乱』である。しかし、『立喰師伝』は完成間近、『エルの乱』は押井守氏の役割は脚本であるため、ここで言及された作品はこれらの作品と全く別の作品と考えられる。
 記事の内容からは、この作品がアニメなのか実写なのか、原作ものかオリジナルかなどの詳細は全く明らかにされていない。しかし、日本テレビと押井守監督の組み合わせであれば、作品の制作は両者と関係の深いプロダクション I.Gである可能性が強そうだ。

 ここで注目したいのは企画されている映画が完全なエンタテインメントを目指していることである。これまで押井監督の作品は奥が深く哲学的、しばしば難解であると評されて来た。しかし、押井守氏の出世作品とされてきた『うる星やつら2ビューティフルドリーマー』や『攻殻機動隊』、『機動警察パトレイーバー2 the Movie』といった作品は、むしろエンタテインメントに重きを置いた作品群である。
 また、押井守が優れたエンターテイナーであることは、80年代に制作されたTV版『うる星やつら』の数多くのエピソードが証明している。企画段階の作品が、当初企画から大きく方向性を変えることは少なくない。しかし、押井守監督による完全なエンタテインメント作品の劇場映画であれば、かなり期待出来る作品と言っていいだろう。この作品企画の正式な発表が待たれる。

/ガブリエルの憂鬱 押井守公式サイト 
/Invitation 
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