「NARUTO」の米国トイライセンスはマテル社(11/16) | アニメ!アニメ!

「NARUTO」の米国トイライセンスはマテル社(11/16)

 小学館グループの北米会社でマンガ出版やマンガ・アニメの著作権管理を行なうVizメディアは、『NARUTO』の米国における玩具のマスターライセンスを大手玩具企業マテルに与えると発表した。
 『NARUTO』は、9月から米国の有力ケーブルテレビ局カートゥーンネットワー

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 小学館グループの北米会社でマンガ出版やマンガ・アニメの著作権管理を行なうVizメディアは、『NARUTO』の米国における玩具のマスターライセンスを大手玩具企業マテルに与えると発表した。
 『NARUTO』は、9月から米国の有力ケーブルテレビ局カートゥーンネットワークで放映され高い視聴率をおさめている。また、マンガ出版も好調な展開を見せている。現在、米国で最も期待される日本アニメ作品と言っていいだろう。また、マテルは世界最大の玩具会社として知られており、マテルのライセンス獲得で『NARUTO』のビジネス展開はさらに広がることになりそうだ。

 マテルは『NARUTO』以外にも、Vizメディアより『金色のガシュベル:英題ZATCH BELL!』の玩具のマスターライセンスを獲得したばかりである。日本の人気アニメコンテンツを利用したビジネス拡大に乗り出しているようだ。『ガッシュベル』については、アニメの放映権はカートゥーンネットワーク、テレビゲームとカードゲームのライセンスはバンダイに与えられており、こちらもミクスメディアの体制は万全である。
 現在の米国玩具産業では、マテルはバービー人形に代表される定番商品の不振が原因で、長期に亘る業績不振に直面している。一方、北米第2位の規模を持つ玩具企業ハズブロは『スターウォーズ』や『トランスフォーマー』、『ポケモン』といった人気作品のコンテンツを利用したビジネス展開で好調さを維持している。
 同社の日本アニメへの接近は、テレビ番組と玩具販売の連携を得意とする日本アニメ・マンガコンテンツを利用することで事業の拡大を図っていると考えられる。
 一方、Vizメディアにとれば、玩具流通で依然大きな力を持っているマテルが積極的に自社の作品の展開を行なえば、これまで以上の規模で大きなビジネス展開の可能性が開ける利点がある。また、ライバル企業にとっては日本のコンテンツ企業の巨人と米国の玩具会社の巨人の連携であり、大きな脅威に映るに違いない。

/Vizメディア 
/マテル 
/バンダイ・アメリカ 
/NARUTO公式サイト(米国) 
/金色のガシュベル公式サイト(米国) 
《animeanime》
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