アカデミー賞の有力候補は?米誌が予想(11/11) | アニメ!アニメ!

アカデミー賞の有力候補は?米誌が予想(11/11)

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 毎年恒例のアカデミー賞の発表は、来年2月である。しかし、米国ハリウッドの有力業界誌ハリウッドレポーターが早くも今年度のアカデミー賞長編アニメーション部門の予想を始めている。
 
 レポートはノミネートに挙がりそうな作品を幅広く紹介し、有力候補との特定を避けている。しかし、今年はピクサーの作品がないこともあり、別のアニメーションが話題となっているとして、予想外のヒットとしてニック・パーク監督の『ウォレスとグルメット 野菜畑で大ピンチ!』、ティム・バートン監督の『コープス・ブライド』の名前を挙げている。
 さらに、大作映画でドリームワークスの『マダガスカル』、ブエナビスタの『チキン・リトル』に触れている。その次に、宮崎駿監督の『ハウルの動く城』、米国で12月に公開予定の『Hoodwinked』が挙げられている。さらに『ロボット』、『Valiant』、『くまのプーさん』と有力候補が目白押し状態である。

 注目される日本のアニメ作品だが、本年は『ハウルの動く城』、『スチームボーイ』、『アップルシード』が米国公開されたが、今回のレポートの下馬評にあがっているのは『ハウルの動く城』のみである。しかし、レポートの中で『ハウルの動く城』の紹介に多くの文章が割かれ、高く評価されているにも関わらず、オスカーの獲得となると厳しい見解が示されている。
 一番の弱点とされたのは『ハウルの動く城』が、伝統的な2Dアニメーションであることである。さらに、限定公開のため興行成績が限られていることもある。勿論、『千と千尋の神隠し』のように、限定公開作品が長編アニメーション部門を受賞するという先例はある。 
 しかし、実際にはアカデミー賞の主要部門の受賞作品には、成功したといえるだけの興行成績が通常は期待されている。さらに、アカデミーは既に2003年の『千と千尋の神隠し』で宮崎監督の業績を讃えているともしている。
 そうした意味では、『ハウル』よりさらに限定された公開であった『スチームボーイ』や『アップルシード』は、かなり厳しいといえるだろう。世界の映画市場で大作アニメーション映画が成功し、アニメーション産業が急拡大した。その結果、映画産業の全体の中に占めるアニメーションの重要性は高まっている。それと伴に、アカデミー賞長編アニメーション部門は益々獲得の難しい賞になって来ているようだ。
 
 現段階では、ノミネート作品選出のための予備選考も発表されていないため、今後、およそ10作品前後からなる予備選考、その中からノミネート作品(3作品から5作品:作品数現在未決定)を得て、最終的にアカデミー賞が決まる。
 今年前半だけを取れば、『Mr.インクレディブル』、『シュレック』といった有力作品が並ぶ昨年に較べて、比較的競争の少ない賞レースに思われていた。しかし、『ウォレスとグルミット』、『コープス・プライド』という伏兵の出現によって、昨年以上に厳しい戦いになっている。アカデミー賞を受賞する以前に、ノミネートされるのも大変な状況と言えるだろう。

/ハリウッドレポーター 
 ハリウッドレポーターの記事 /Clay time

/全米アカデミー協会 
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