(11/3)NARUTOとハガレン 米国での人気 | アニメ!アニメ!

(11/3)NARUTOとハガレン 米国での人気

レビュー そのほか

 アメリカのアニメ、マンガビジネスの間で『鋼の錬金術師』と『NARUTO』に対する注目が高まっている。両作品が注目されるのは、単純に人気がありビジネス的にも成功しているだけでなく、その人気がアニメファンに留まらない幅広いファンを開拓しつつあるからである。
 アメリカにおける日本アニメのブームは1998年の『ポケットモンスター』の大ブームに始まり、その後を『ドラゴンボール』や『遊戯王』が引き継いだ。これらの作品の特徴は、それまでマニア世界にあったアニメを、大衆レベルに引き上げて人気を切り開いたことである。2000年代に入りアニメブームが去った後も、アメリカでの日本アニメ人気は一定のレベルで定着している。しかし、実際はその人気の多くの部分は『ポケモン』や『ドラゴンボール』の時代に開拓したファン層を維持し続けていると言えなくもない。
 こうした状況から『ハガレン』と『NARUTO』に、これらの作品に次ぐ大衆市場への切り込み役を期待する声は大きい。実際にアメリカのマンガ・コミック・アニメ情報に詳しいICV2は、人気ケーブルテレビで放映中の『ハガレン』の高い人気をこれまでのアニメファンだけでなく、一般的な視聴者の取り込みに成功した結果だとしている。また、『NARUTO』についても秋にスタートしたテレビ放映の好調な出足から、同様に一般層の取り込みに成功する可能性が高いとしている。
 また、ICV2は季刊情報誌の「ICV2 マンガ小売りガイド:Retailers Guide to MANGA」において、「悟空の次を待っている。『NARUTO』と『鋼の錬金術師』は『ドラゴンボール』に匹敵するか?」とした特集を組み、やはり両作品の大衆層キラーの作品になれる可能性を探っている。

 両作品が『ドラゴンボール』や『遊戯王』並のスーパーヒットになるかは判らないが、少なくとも他の作品と較べて飛び抜けた人気を誇っていることは間違いない。例えば、年初から販売が好調であった『鋼の錬金術師』1巻のグラフィックノベルは、ロングセラーを続けており、遂には人気アメリカンコミックの『シンシティー』と『スターウォーズ エピソード3』を越えて現時点で年間第1位になっている。
 『NARUTO』と『鋼の錬金術師』の特徴は、日本のアニメ関連企業が得意とするメディアミクスの歯車が極めてうまく回っていることである。テレビ放映で両作品を観た一般の視聴者が、グラフィックノベル(マンガ単行本)を買いに行く流れが定着しつつある。それは両作品が、マニア色の強いコミック専門店でなく、一般書店で売れていることからも理解出来るだろう。  
 さらに『NARUTO』については、テレビ放映開始直後に既存7巻までのグラフィックノベル全てがベストセラー入りしたことが事件として語られている。テレビ放映は、作品の人気をマニア層からさらに拡大する役割を間違いなく担っている。

 アメリカのアニメ市場では、アメリカの制作会社やヨーロッパ、韓国のアニメーション制作会社が日本のアニメスタイルを取り入れ始めている。これまで日本の得意としていた分野での競争の激しさが増している。こうした中で、アニメ関係者の間では両作品にかける期待が一層高まるのだろう。

/鋼の錬金術師公式サイト(米国)
/NARUTO公式サイト(米国)
/ICV2 
《animeanime》
【注目の記事】[PR]

特集