米国で進む旧作宮崎アニメの再評価(10/25) | アニメ!アニメ!

米国で進む旧作宮崎アニメの再評価(10/25)

ニュース 海外

 10月18日より米国のハリウッドで開催されていたハリウッド映画祭のクロージング作品として宮崎駿監督の『となりのトトロ』が上映され好評を博した。また、宮崎駿監督は今回のハリウッド映画祭で『ハウルの動く城』によってハリウッドアニメーション賞を受賞している。ハリウッド映画祭は、今年が9回目と歴史こそ浅いものの豪華なゲストとハリウッドという地の利もあり、米国映画業界では指折りのビッグイベントととして知られている。
 今回のクロージング上映は23日にロサンジェルスのアークライトシアターで行われ、ディズニーによる全く新しい吹替え版として上映された。しかし、米国にあるジブリ作品情報サイトのナウシカネットのリポートに寄れば、この『トトロ』作品の劇場公開の予定はないそうである。またこのレポートによれば、『風の谷のナウシカ』についても、劇場公開よりビデオグラムの販売が向いているとして劇場公開予定は既にないとしている。
  
 今回の『トトロ』の上映だけでなく、米国では本年夏の『ハウルの動く城』の米国公開に合わせて、旧作宮崎アニメを再評価する企画が相次いでいる。今年の春には『風の谷のナウシカ』や『紅の豚』のDVDが発売され、『ナウシカ』はビデオチャートの売上も好調であった。また、映画祭や特別上映会などで宮崎監督の旧作アニメが上映される機会も増えている。
 来年の1月には大手ケーブルテレビのターナークラシックが『千と千尋の神隠し』、『風の谷のナウシカ』、『天空の城ラピュタ』など宮崎作品9作品を放映する予定であると伝えられている。

 こうした旧作の再評価は、日本では評価の高い初期の宮崎作品も90年代以前には米国ではほとんど省みられなかったためである。もともと、新作映画の製作が多いアメリカでは旧作アニメはあまり顧みられない風潮がある。
 このため宮崎アニメの中で本格的に海外に紹介されたのは、日本アニメがしだいに注目されるようになった90年以降の『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』、それに今年公開された『ハウルの動く城』ある。そのほかの作品は熱心なアニメファン以外にはあまり知られていない。
 『風の谷のナウシカ』の時代から宮崎作品の米国劇場公開は望まれることが少なかった。しかし、日本で『ルパン3世カリオストロの城』や『風の谷のナウシカ』がテレビ放映を通じて再評価されたように、米国でも宮崎アニメがこれまでより認知されて行くかもしれない。

/ハリウッド映画祭 
/ナウシカネット 
《animeanime》
【注目の記事】[PR]

特集