ビデオiPod登場 アニメ作品配信も(10/13) | アニメ!アニメ!

ビデオiPod登場 アニメ作品配信も(10/13)

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 iTuneを通じて世界の音楽ビジネスの構造を大きく変えた米国アップルが、今度は映像配信で大きな衝撃を世界に与える。アップルは、10月12日付で、これまでの音楽の配信に加えて映像作品の配信を始めると発表したからだ。
 当面提供されるのは2000以上のミュージックビデオと人気テレビドラマやドキュメンタリーだが、ピクサーの制作した短編アニメーション6作品が含まれているのが注目だ。価格は、いずれも1本、1作品が各1.99ドル(日本価格300円)とこちらも音楽並の魅力的な価格である。
 これらの作品は、同時に発表され来週から発売されるモニター付新型iPod(299ドルから399ドル、日本価格3万4800円から4万6800円)で観ることが出来る。しかし、当初は、ミュージックビデオ以外の作品は米国国内限定発売になる。

 国内であれ米国であれ、今回のアップルの新ビジネスは日本アニメの作品販売に大きな変革を起こす可能性がある。日本市場では、DVDパッケージやレンタルビデオ・DVDの市場の中でアニメの占める作品は非常に大きく、映像作品の売買の中核だからである。
 また、米国ではiTuneで日本アニメを観たいという要望が出て来ることが予想出来る。事実、米国のコミックやアニメ情報のサイトであるICV2は、13日付で早速、長編映画のダウンロードが時間的な問題がある一方で、1話30分というアニメ作品のフォーマットは、iTuneの映像配信ビジネスにぴったりであると指摘している。

 勿論、現在でも日本にはブロードバンドを通じたアニメ作品の配信があり、iTuneの映像配信が市場に変化をもたらすことはないとの考えもあるだろう。しかし、iTuneは2つの点でブロードバンド配信と大きな違いがある。
 1点目は定められた期間のみの鑑賞でなく映像作品そのもの買取りであることだ。このビジネス形態があるからこそ、いつでもどこでもiPodで手軽に観ることを実現出来る。また、iPodとコネクターをつなげばテレビで観ることも可能になる。
 つまり、作品の購入者はパソコンというハードに縛られることがないため、ブロードバンド配信に較べて圧倒的な利便性を手に入れられる。
 2点目は日本アニメ作品の正規のブロードバンド配信があまり行なわれていない米国では、ファンサブを除けばiTuneの利便性はアニメ流通の中で大きな優位性を持つことになる。そして、iTuneの米国での普及率も大きな優位性を発揮する。
 問題は、新型iPodでも違法配信の画像が再生可能な点である。海外では、ファンがiTuneで作品を買うことなく、ファンサブで手に入れた画像をiPodで観る可能性もないわけではない。しかし、1話が1.99ドルという低価格はファンサブに対してすら競争力を発揮する可能性は高いだろう。

 米国で先行して始まるiTuneの映像配信に、今後、日本アニメ作品がラインナップされるのかは注目である。さらに、どの程度の売上高が実現できるのかも重要だ。日本企業は音楽配信では米国で大きな遅れを取った。映像配信、そして事実上海外の販売される日本の映像ソフトのほとんどを占めるアニメ作品の配信で積極的な対応を取り、今後のビジネスをより有利に進められることを望みたい。

/アップル 
/ICV2 

《animeanime》
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