カプコンの年次レポート | アニメ!アニメ!

カプコンの年次レポート

レビュー 書評

 カプコンはここ1、2年再編の嵐が吹き荒れるゲーム業界においてコーエーと伴に、そうした流れに無関係である数少ない企業である。そのカプコンの経営を知る最適な資料がインターネット上で手に入る。本日、カプコンのサイトで公開された投資家向けのアニュアルレポート2005である。このレポートは、カプコンの会社サイトから誰でも無料でダウンロード出来る。
 アニュアルレポートは、会社の事業内容や財務体質、今後の戦略をまとめたもので、投資家でなくてもカプコン知るための参考資料となる。
 経営面のカプコンは、アニュアルレポート見ると売上高659億円(2005年)と他の巨大ゲーム企業と較べて規模で劣るが非常に魅力的である。特に海外部門に圧倒的な強みを持つゲームソフト部門である。カプコンのゲームソフトは売上高のおよそ7割以上を海外から上げるほど国際化が進んでいる。

 『ビューティフルジョー2』がいい例であろう。日本ではそんなにヒットしたとは思えないアニメ版の『ビューティフルジョー』が、米国の地上波放送であるワーナーで放映されるのを不思議に思う人は多いであろう。実は、このゲームソフトはほとんどを米国市場で売っている。『ビューティフルジョー』の放映は、ゲームソフトの圧倒的な裏づけによるものなのだ。
 同様にやはりアニメ版が米国で放映されている『ロックマン』シリーズや米国で映画化された『バイオハザード』シリーズなど海外で人気のシリーズやキャラクターを複数抱えている。また、そうした作品を販売する海外流通網も充実している。

 このほか豊富な現預金を抱える点も加えると、充実した海外流通網を持ち海外市場で強みを発揮する点やマニア向けから子供向けまで豊富な人気ゲームタイトルを持つ点などから、カプコンはゲーム会社を買収したいと考える企業にとって非常に魅力的な会社である。
 しかし、カプコンの株式は今でも創業社長の一族とその資産管理会社が30%程度を保有しており、敵対的買収は難しそうだ。逆に言えば、創業社長の決断があれば会社の未来が大きく転換する可能性はある。その一方で、海外を中心に強みを持つ同社は優良企業として今後も、独立を保つこという選択も現実的な選択肢のひとつといえる。

/カプコン 
カプコンのアニュアルレポート2005は/ここから

《animeanime》
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