秋の映画はマンガ原作旋風(9/22) | アニメ!アニメ!

秋の映画はマンガ原作旋風(9/22)

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 夏休みのアニメ映画のシーズンも終わり、国内の映画興行ランキングから日本アニメも米国アニメーションも姿を消した。しかし、ほっとしたのもつかの間で、国内映画興行ランキングで面白い現象が起こっている。マンガ原作の映画が大活躍をしているからだ。
 先週末(9月17日、18日)を見ても、ベスト10のうち3位の『NANA』を筆頭に4位『SHINOBI』、8位『頭文字D THE MOVIE』、9位『タッチ』と4作品を占めている。『SHINOBI』については原作は山田風太郎だが、せがわまさきによるマンガ『バジリスク』がこの作品の注目を高めたことからマンガ原作関連と言っていいだろう。

 作品の好調ぶり以外にも、映画興行だけでなく別のビジネス展開についても見るべきところが多い。例えば『NANA』は、劇場公開前から『NANA』をテーマにしたコンピレーションアルバムを発売するなど、今までの実写映画ではあまりみられないメディアミクスを積極的にしかけている。「映画」、「マンガ」、「音楽」が相乗効果を発揮した良い例である。こうした周辺ビジネスは、30億円とも言われる興行収入に較べても無視できない大きさである。
 公開からわずか2週間で、来年夏を目指した劇場映画第2弾の制作が発表されたことからも、関連企業の好調なビジネスが想像出来る。

 『SHINOBI』については、日本映画市場でも有数の規模となった映画ファンドで制作される映画というのが話題だ。個人投資家に向かって発売されたファンドの元本は10億円、元本が戻ってくる採算分岐点は興収20億円である。今後の映画ファンドの道筋を確かなものにするためのも、より多くの利益を狙いたいところだ。

 『頭文字D THE MOVIE』も話題性たっぷりだ。日本マンガ原作のアジア映画としてどこまで成績興行を残せるかである。今でも『シティハンター』などの日本マンガ原作のアジア映画はあったが、目立った結果を残していない。それはアジア映画という分野に分類されることでマーケットの広がりを閉じているからだ。
 しかし、今回は原作の世界観を失わずに制作されたことで、国籍を超えた普遍的な映画として成功している。多くの観客はアジアスターの顔をみたいということでなく、『頭文字D』という作品を観ようと劇場に足を運んでいる。今後のアジア映画の国際展開にとっては、良い先例が出来たと言える。

 マンガやアニメ原作の映画は昨年も少なからず話題になった。『デビルマン』、『キューティーハニー』、『キャシャーン』といった作品などである。しかし、興行的に苦戦した作品も多く、今年秋の作品のような確かな成績を残すことは出来なかった。
 昨年の作品と現在の作品を較べて特徴的なのは、昨年の作品がマンガというよりむしろアニメの印象が強い作品であったことと、SF作品が中心であったことだ。それに較べて今回は、ロボットも超能力も出てこない青春ドラマが多い。また、そうした作品だからこそアニメでなく実写での映画化が選ばれたとも言える。

/NANA公式サイト 
/SHINOBI公式サイト 
/忍-SHINOBI-ファンド 
/頭文字D THE MOVIE公式サイト 
/タッチ公式サイト 
《animeanime》
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