関西のビッグイベント アニメーション神戸(9/4) | アニメ!アニメ!

関西のビッグイベント アニメーション神戸(9/4)

 今年で開催10年目になるアニメーション神戸が10月に開催される。アニメーション神戸は、神戸の大震災のあとにデジタル映像制作の新興を目的に設立された。イベントは神戸市をはじめ関係省庁や教育機関、企業団体に支援を受けている。都市圏の大きさに較べてアニメ関連

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 今年で開催10年目になるアニメーション神戸が10月に開催される。アニメーション神戸は、神戸の大震災のあとにデジタル映像制作の新興を目的に設立された。イベントは神戸市をはじめ関係省庁や教育機関、企業団体に支援を受けている。都市圏の大きさに較べてアニメ関連のイベントが少ない関西圏では貴重なアニメイベントである。
 イベントの目玉は、個人賞、特別賞、劇場作品賞、テレビ作品賞、パッケージ作品賞、ネットワーク作品賞、主題歌賞なるアニメーション神戸賞の選出である。大手アニメ雑誌の出版社を中心とする審査委員が前年8月からその年7月まで活動の中から優れた作品と人物を決定する。今年の授賞式は10月2日に行われる。
 昨年は劇場作品賞に『イノセンス』、テレビ作品賞に『鋼の錬金術師』、個人賞に神山健治氏が選ばれている。
 
 華やかアニメーション神戸賞の陰に隠れがちであるが、アニメーション神戸が力を入れているのは新しい才能の発掘である。新人発掘のためのイベントは、学生やアマチャを中心とした自主制作アニメーションを評価する「アニメーション甲子園」、Webアニメのコンペティションである「Webアニメコンテスト」、さらにそうした作品を紹介する「アニメーション神戸展」、キャラクターデザインや声優の仕事を集中的に学ぶワークショップからなる。
 日本アニメーションの制作の8割以上は東京地区だと言われている。それは、これまでのアニメ制作が原画やセル画といった制作材料の搬送や人的交流の必要性から生まれて来たものである。
 しかし、アニメ制作のデジタル化が進み、必ずしも制作者同士が物理的に近くにいる必要はなくなっている。また、デジタルアニメーションなどは制作が極めて少人数で作れるだけでなく、従来の商業アニメの流通とは異なる部分が大きい。
 神戸という場所でクリエーターの発掘や育成を行う意味は、10年前より遥かに大きくなりつつある。こうした中で、アニメーション神戸のイベントとしての重要性も大きくなりつつある。

/アニメーション神戸 
《animeanime》
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