家を建てるお金と土地さえあれば、愛・地球博で大人気の『サツキとメイの家』に誰でも住むことが出来る。9月1日付でスタジオジブリは、鈴木敏夫社長の名前で愛・地球博で大人気となった『サツキとメイの家』が会期終了後も引き続き現在の場所に残され、再公開されることを発表した。 鈴木氏はこの公表と同時に、現在ローソン限定で発売されている書籍『サツキとメイの家のつくりかた』に『サツキとメイの家』の全ての設計図が公開されていることに触れている。 「この図面を使うと「サツキとメイの家」を実際に建築することが可能です。スタジオジブリとしては、個人で同じ家を建ててご自分でお住みになる場合には、自由に建てていただいて構わないと思って、設計図を公開することに決めました。」(スタジオジブリホームページ「『サツキとメイの家』が博覧会終了後も残されることについて」より引用) 商業目的で使うことは出来ないが、もしその気があれば誰でも『サツキとメイの家』に住むことが可能だというわけである。 自分で家を立てて住むことが無理だとしても、将来近所に『サツキとメイの家』が突然現れることだってあるかもしれない。 一方、博覧会で現在使われているオリジナルの『サツキとメイの家』は、数多くの自治体誘致の中から、現在の場所で愛知県が再公開することになった。おそらく一番自然でコスト面からも合理的な選択であったといえるだろう。 スタジオジブリが愛知県に『サツキとメイの家』無償譲渡のうえ、今後3年から5年にわたり公開されることになる。今後の公開方法は2006年夏を目処に有料公開の方向とされているが、詳細はまだ未決定のようだ。博覧会終了前に発表出来たことで、各自治体による施設の誘致競争は収まるであろう。 これで博覧会では観ることの出来なかった多くのファンが、今後『サツキとメイの家』を観覧することが出来るようになった。これはファンだけでなく、より多くの人にジブリの世界を体験してもらいたいスタジオジブリの方向性にも沿ったものに違いない。/スタジオジブリホームページ /ローソンの『サツキとメイの家』のページ