米国人気作品の変化 | アニメ!アニメ!

米国人気作品の変化

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 7月1日から4日まで、米国カリフォルニア州アナハイム市で北米最大の日本アニメコンベンションが開催されている。こうした米国の巨大コンベンションには、米国でも日本アニメに最も関心のあるファンが集まることから、今後の米国市場の動向を計るには便利な場所である。例えば、昨年のアニメエキスポ2004では、北米で展開前の『NARUTO-ナルト-』と『鋼の錬金術師』が圧倒的な人気を獲得しており、その後の北米市場における両作品の人気の高まりを示していた。
 今回のアニメエクスポ2005では、昨年の『NARUTO』や『鋼の錬金術師』にあたる作品は間違いなく『BLEACH~ブリーチ』と言っていいだろう。今年も、昨年に引き続き『NARUTO』、『ハガレン』、『犬夜叉』といった作品は高い人気を誇っている。そして、企業出展会場では北米で作品展開が始まっていないため商品展開がなく存在感が小さいが、各イベントやパネルにおける『BLEACH~ブリーチ』の反応は群を抜いている。
 現在未集計だが、本年の会場調査のアンケートでも『BLEACH~ブリーチ』への支持は相当高い傾向が見られる。サムライ物、キャラクターの個性の相違が明確など事前から北米で『BLEACH~ブリーチ』の人気が出ることは予想していたのだが、予想以上の盛り上がりを見せている。

 一方で、日本アニメの人気は急激に二極分化の傾向を見せている。例えば、企業出展会場では、商品の売れるのは上記の『NARUTO』、『ハガレン』、『犬夜叉』、『BLEACH』だけで他はほとんど動いてないとの声も聞かれた。北米市場では、売れる作品は売れるが、売れない作品のかなり厳しい状況が強まっている。これまで、長い間人気を維持してきた『カウボーイビバップ』や『ドラゴンボール』といった作品にも翳りが出て来ている。

 また、今回のコンベンションの人気を見ていると作品の評価に対する日本離れがより強まっている。つまり、日本で人気がある作品がイコールで米国でも人気があるわけでなく、また日本でさほど話題になっていない作品でも人気の高い作品が増えているためである。『ドラゴンボール』、『セーラームーン』、『カウボーイビバップ』といったような日米両国で人気のある作品は減って来ている。
 勿論、『NARUTO』、『ハガレン』、『犬夜叉』は両国で人気があるが、日本で人気のある『機動戦士ガンダムSEED』や『名探偵コナン』といった作品は米国でのテレビ放送にも関わらず北米市場で苦戦しており、コンベンション会場でもほとんど目にすることがない。一方で、新OVAのリリースが控えている『HELLSING』の北米での熱狂的な人気や女性からの『フルーツバスケット』への高い支持は日本を遥かに上回る。また、日本ではあまり話題にならなかった『サムライチャンプルー』や『ウルフズレイン』といった作品も安定した人気を持っている。
 日本市場より米国市場を意識したと思われる忍者やヴァンパイヤを扱った作品の『バジリスク』や『トリニティーブラッド』といった作品の紹介では、ファンからの反応は極めて良かった。こうしたことから、米国市場で人気ある作品は日本との重なりはあるが基本的には全く別の嗜好の市場と考える必要性が強まっていると言えそうだ。

/アニメエクスポ 
《animeanime》
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