バンダイの株主総会報告 | アニメ!アニメ!

バンダイの株主総会報告

イベント・レポート

 少しばかり調子に乗っている。先日のバンダイビジュアルの株主総会でZガンダム試写会、お食事つき、おみやげつきなんておいしい思いをしたものだから、こりゃーバンダイそのものの株主総会も行くしかないとノリノリ状態である。
 最初からおみやげも当てにしていたりする。ちまたじゃ手に入らないと評判のたまごっちは無理でもバンダイなんだからなんかくれるだろうと。しかも、今回はナムコとの経営統合に伴う持株会社移行のビッグイベントつきである。

 というわけなのだが、結論から言ってしまうと普通の株主総会であった。普通というと悪く聞こえるのだが、不満なことがあるわけではない。総会を仕切る社員のかた達は明るく礼儀正しいし、総会の報告や応答も丁寧で判りやすい。むしろ、かなりレベルは高いほうだろう。じゃあ、何が違うかと言えばヲタクの空気があまり感じられないことである。普通というのは、エスタブ゛リッシュした一流企業の株主総会という意味での普通なのだ。
 それはバンダイビジュアルの株主総会の時に感じた経営陣と株主の共犯関係みたいなものでなく、一般株主と机の向こうで座っている経営陣といったようなものである。

 しかし、それはいちアニメファンの感傷であって、今や売上高2700億円、合併後には4400億円を越えるバンダイナムコにとっては、むしろこうしたことが必要なことなのかもしれない。これまでバンダイの経営を担って来た都市銀行出身の高須社長は、むしろ、キャラクタービジネスを外側からの視点で見直すことでバンダイの経営を活性化させて来たことがそれを証明している。

 総会の報告自体は決算資料の説明なので目新しいことは少ないのだが、それでも株主の質問の答えから幾つか興味深い話題も触れられた。ひとつは、800億円を越える現預金の使い道についてである。これについては、M&Aもしくは事業投資に用いるか自己株消却もあり得ると説明された。実はM&Aはナムコとの統合発表時にも触れられた話題なので、機会があれば手掛けたいという意欲はかなり強いようだ。合併後の売上げ目標の5500億円が、国内玩具・ゲーム業界1位であることも含めるとバンダイの拡大指向、成長指向はかなり強いといえる。
 さらに今期の経常利益減の原因とされる米国市場についても何度も触れられた。米国市場展開の失敗の大きな理由は、多くのキャラクターを展開し過ぎたことや映像パッケージの返品が多かったことであるという。とりわけ『鉄腕アトム』と『聖闘士星矢』の失敗が大きかったという話は、リアルで聞いた情報では初めてである。さらに、Kマートやトイザラスといった米国大手流通業者の経営不振が業績に影響した点も、今まであまり触れられなかった点である。
 そして、来期の米国の戦略がかなり大胆に変わることも理解できた。具体的には、キャラクターの絞込み、金型を使いコストのかかるフィギアからカードゲーム重視に転換、ガシャポンの新規展開といったことである。商品の流通経路ではウォルマート、ターゲット、トイザラスに加えて大手小売チェーンやドラッグストアを使って展開して行くという。

 バンダイとナムコの新株交換比率の算出方法について多少緊迫した質問などもそれなりにあったが、想定の範囲内であろう。総会単体で1時間20分、事業戦略説明も入れると2時間近くの株主総会は長いほうだが、むしろ、経営統合という大イベントを控える会社にしては静かな船出に感じた。

PS 期待していたおみやげは、風呂場で絵がかける『らくがきこどもせっけん』、『アンパンマン キャラメルコーン』、『ストライクフリーダムガンダム』とあまり私には馴染みのないガンダムのプラモデルにキャラクターストラップとかなり盛沢山であった。(^^)

/バンダイグループ 
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