やおい IN BOSTON | アニメ!アニメ!

やおい IN BOSTON

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 米国の主要日刊紙のひとつであるボストングローブ紙が日本生まれの“やおい”の米国における広がりについてまとまった記事を掲載している。この『彼は彼を愛している。彼女は彼らを愛している。(He loves him, she loves them)』と題された記事の中では、男性同士の恋愛を扱い女性に人気の特定ジャンル“やおい”が日本を飛び越え世界各地でいかに人気を集め、どのように米国市場で育ったかを紹介している。
 解説によれば、“やおい”の発生は1960年代の日本にあり、1980年代初頭に日本国内で爆発的に広がったという。米国では1990年代の自主翻訳やインターネットといったファン活動の後、2000年代に入って急激に人気を獲得したという。今では、“やおい”は町の本屋でもアマゾンドットコムでも普通に見ることが出来、セントラルパークメディアといった大手流通企業も“やおい”専門のマンガレーベルを立ち上げるほどになっている。また、来月開催される日本アニメのイベントであるアニメボストンでは、全年齢向けと18歳以上向けそれぞれに分けられた“やおい”のディスカッションパネルが設けられるという。こうした、やおいの人気は日本と同様、実際の同性愛とは異なる理想の恋愛のファンタジーや非現実なものとしてファンに受け入れられているのではないかと分析している。
 
 “やおい”の人気が海外で高まってきているのは、インターネットなどでは感じられてはいたが、あらためて米国の日刊紙に取り上げられると感慨深いものがある。おそらく日本の読売新聞や朝日新聞が、“攻め”“受け”の説明つきでこうした題材を取り上げることはあまりないだろう。ボストンというリベラルな土地柄もあるかもしれないが、日本発というワンクッション置くことで、大手メディアでも取り上げ易い題材なのかもしれない。
 興味のない者にとっては、女性がなぜこんなにも男性同士の恋愛に興味を持つのか謎であるが、米国メディアの関心もそこにあるようだ。“やおい”という現象に触れるとき、これが日本発であることにあまり関心は向けられず、なぜこうした題材に人気があるのかについて述べられることが多い。いずれにしても、これまで日本だけの特異現象とも思われて来た“やおい”が国境や文化を越えて若い女性に人気のあるのであれば、やはりそこに何かしらの意味があるに違いない。
 “マンガ”や“アニメ”は既に、世界では一般名詞として通用するようになっている。“おたく”も一般名詞化しつつある。その次は“萌え”と“やおい”が候補かもしれない。

ボストングローブの記事 /He loves him, she loves them
《animeanime》
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