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日米でアニメが興行1位に

 3月第2週の日米の興行成績で対照的なアニメーションが興行成績第1位になっている。日本で興行第1位になっているのは、ゲーム作品から展開されたアニメ作品『ロッグマンエグゼ』とカードゲームから展開したアニメ作品『デュエル・マスターズ』である。
 両作品は先週

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 3月第2週の日米の興行成績で対照的なアニメーションが興行成績第1位になっている。日本で興行第1位になっているのは、ゲーム作品から展開されたアニメ作品『ロッグマンエグゼ』とカードゲームから展開したアニメ作品『デュエル・マスターズ』である。
 両作品は先週末第1位であった『ローレライ』に取って替わった。映画情報サイトeiga.comによると土日の動員数は32万人、興行収入3億2000万で最終的な興行収入で10億円以上は見込めるとしている。両作品は、首都圏よりローカルで圧倒的に強いともいう。
 先週2位の『シャークテイル』は3位に、『ワンピース』は4位にランクを落とした。先週5位であった『ハウルの動く城』は8位となり公開から4ヶ月で初めて、ベスト5から抜けた。

 一方、米国の第1位となった『ロボット英題:Robots』はFOXが手掛ける3DCGアニメーションである。こちらの作品はこれまでの3DCGアニメーションに較べると圧倒的に12歳以下の低年齢に支持されているという。
 週末3日間の興行収入は約3600万ドル(約38億円)であった。FOXの手掛ける3DCGアニメーションとしては、昨年の春の『アイスエイジ』の約4630万ドルを下回っているが成績としては悪くない。むしろ、2作品のヒット作品をだすことで、ディズニーに独占され続けて来た米国の劇場アニメーション市場に割って入ることが出来たといえる。ここ2年間の3DCGアニメーションにおけるドリームワークスの躍進や、今回のFOXの動きなどを見ると劇場アニメーション市場でのディズニー独占は終わりつつあるようだ。
 その理由は、セルアニメーション(あるいは2Dアニメーション)の時代が少なくとも劇場アニメーションについては終わりつつあり、新興企業の参入余地が生まれていることにあるかもしれない。ディズニーが今年2月に公開した2Dアニメーションの『くまのプーさん』は、製作予算約2億ドルの米国のアニメーションとしては大作とはいえないが、公開最初の週でも興行ランキング5位580万ドルの興行収入に留まっている。キャラクターとして圧倒的な人気を誇る『くまのプーさん』ですらこうした現状である。一方、日本では、2Dアニメ『ロックマン・エグゼ&デュエル・マスターズ』が1位になっており、いまだアニメの中心が2Dアニメであるのとは対称的である。

 米国の劇場公開といえば、今週末には大友克洋監督の『スチームボーイ』の米国公開が始まる。公開劇場数は約40館ながら、米国では日本アニメの古典ともされている『AKIRA』の監督をした大友氏だけに注目度は極めて高い。米国で公開されるのは、一部の劇場を除き120分から106分に短縮となる英語バージョンである。日本では、長過ぎるのではないかと指摘もあった『スチームボーイ』だけに、この英語バージョンがどのように現地で受け取られるか気になるところである。

/ロックマン・エグゼ&デュエル・マスターズ公式ページ
/ロボッツ公式ページ(米国) 
/くまのプーさん公式サイト(米国)
/米国版スチームボーイ公式サイト 
《animeanime》
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