杉並アニメーションミュージアム探訪記 | アニメ!アニメ!

杉並アニメーションミュージアム探訪記

イベント・レポート

 3月4日に開館したばかりの杉並アニメーションミュージアムに行ってきた。平日の夕方というとんでもない時間にいったのだが想像より入館者は多く、それなりに人もいた。
 ミュージアムの場所は、中央線荻窪駅からバスで10分ぐらい徒歩3分である。杉並区の施設である杉並会館の3階、4階で宴会場などと建物を共用しているのでちょっと判り難いかもしれない。
館内は正直さほど広くなく、大フロアひとつにワークショップ室、ライブラリー、シアター、小さな企画展示ゾーンから構成されている。しかし、必要とされるものは全てあるし、展示なども手際よくまとまられている。アニメの現状やこれからのアニメについてなどは、うまく説明しているなと思えた。それに、ワークショップやライブラリーは、十分利用すれば楽しいだろう、これからの利用仕方しだいでは楽しいイベントも出来るに違いない。
 しかし、ミュージアムの一番の目玉は、おそらく館内に再現された監督、作画監督、美術監督の机であろう。それぞれ、富野由悠季氏、後藤隆幸氏、行信三氏の机を紹介しているがそれぞれの個性が現れていて興味深い。
 富野氏の机のうえに、ガンプラやガンプラ?の巨大な箱が乗っていたのがそれっぽかった。さらに、机の上には劇場版Zガンダムのシナリオ第1稿と絵コンテが広げてあった。後藤氏の机は、アニメーターらしからぬ?こぎれいな机であった。本などもきれいに整理されており、机のうえに『攻殻機動隊』の原画が広げられていなければ、むしろ、あまり特徴のない机だと言ってもいいくらいである。一番、驚いたのは行氏の机である。机のうえで一番大きな場所を占めているのはPCのモニター2台で残りのスペースはほとんどない。わずかなスペースに資料とポスターカラー?が置かれており、さらに残りのわずかなスペースにフィギアが所狭しと並べてある。また、収納の多い机も特徴的であった。

 開館記念の企画展『ガンダムワールドは~歴代の機動戦士』は展示スペースの都合もあり少し期待はずれだった。歴代のガンダムをパネルとセル画で紹介するほか、各種フィギアの展示と設定や台本の紹介である。このほか、劇場版Zガンダムの予告編(1分バーション)が会場で流されていたほか、上映会も行われていた。

 全体的に、リニューアルする前の杉並アニメーション資料館に較べると大幅にグレードアップしているなと感じた。少なくとも、ミュージアムとしての形は整っている。おそらく、アニメって何?と知りたい時に来館すれば面白いかもしれない。
 しかし、近くに住んでいて訪問するにはいいが、神奈川や千葉から一日かけて訪問するには寂しい内容である。おそらく、見学時間は普通の人であれば30分もあれば十分に思える。それと、荻窪駅からバスで行くという地の利もいいとはいえない。勿論、自治体によるアニメーションを文化として保存し、紹介して行こうという試みは高く評価されるべきである。開館したばかりではあるが、願わくはこれを小さな第1歩として、さらに本格的で大規模な施設を望みたい。

/杉並アニメーションミュージアム 
《animeanime》
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