『ワンダーフェスティバル2005冬』レポート

イベント・レポート

 今回のワンフェス(ワンダーフェスティバル)は、前回の東京ビッグサイトの西ホール1~3から会場を東ホール2~6に移した。そのため、約1500もの一般出展ブースが長方形の長い展示場に全て収まり、見通しもよく、渋滞も少なく見て回りやすい雰囲気があった。入場者数は、ここ5年ほどの3万人前後とあまり変化はないと思われる。そのため、コミケのようなイベントと較べれば会場を周りやすく、観る側も気楽に写真撮影を依頼し、展示する側も快く応じるといった和気あいあいとした雰囲気が強いイベントである。

 今回のワンフェスの特徴のひとつが、企業による限定商品の販売が従来に較べて少なかった点である。元々、ワンフェス限定商品アイテムは企業によるファンサービスのはずであったが、近年は限定アイテム目当ての来場やそれに伴う長蛇の列が見られた。そして、限定アイテムの短期転売といった本来の意図ともずれてきている部分もあった。限定アイテムの販売ではなくファン同士の交流の場や企業の新作の紹介に目が行くといった意味であるべき姿に近くなった。限定アイテムの減少は残念だが、止む得ないだろう。
 主催者も、近年、人気呼んでいる公式限定フィギアを大量に用意するなど、そうした方向に配慮しているようだ。逆に言えば、食玩ブームも峠を越えたといわれる現在は、様々な意味で1990年代半ばから急激に拡大したワンダーフェスティバルのひとつの転機なのかもしれない。

 また、イベントブースでは『装甲騎兵ボトムズ』の売出しに力を入れているらしく、複数企業ブースがボトムズの製品を大きく紹介しているのが印象的であった。個人的には、北陸製菓が売出し予定の愛知万博のマスコット『モリゾーとキッコロ』に惹かれた。このアニメ作品にはさほど関心はないが、フィギアの出来はかなり良い。
 残念だったのは、企業ブースが東3ホールとこの部分だけが他の部分から切り離されていた点である。前回、前々回の西ホールであれば中央のスペース、東ホール4~6であれば同じつながりなるのだが、今回は互いの連続性がなく、心なしか企業ブースが盛り上がりにかけたように見えた。これは、巨大な企業ブースがそれぞれ離れ小島のように点在していることも理由のひとつである。巨大化するイベントのスペースの問題である以上なんともしようがない話であるが、少し残念ではあった。

 ワンダーフェスティバルは、1984年にゼネラルプロダクツ(現ガイナックス)が日本SF大会の経験を元にゼネプロ大阪店で始め、途中主催者を株式会社海洋堂に変え今年で20周年を迎える。これを記念して2006年3月に、これまでとは全く違った形の『WF20』と題したイベント企画が進行中である。
 これまで、発表された内容は1泊2日の宿泊型のイベントであるであること、当日版権システムを利用したガレージキットの販売、豪華ゲスト陣によるワンフェス20年史を回顧するトークショー、事前登録完全定員制といったものである。詳細は決まってないことも多いが、現在のラインナップでも、今までにない面白いものになりそうである。詳細は、2005年夏のワンフェスガイドブックによって告知される。

右上写真は、ワンダーフィェスティバル2005『ワンダ&リセットのおしゃれ泥棒!』の売り場。いつも、短時間で完売するため今回は多めに販売された。原型製作は海洋堂の大島優木氏。

ワンダー/フェスティバル公式サイト 
/海洋堂 
《animeanime》

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