日本経済新聞2月5日首都圏版によると、インターネットを利用したアニメーター養成カリキュラムを手掛けるテレコム・アニメーションフィルムと京都造形芸術大学が提携する。提携の内容はテレコムが運営するインターネットの講座「アニメ塾EX」を同大学の通信教育部の専門課程科目として認定するものである。 元々、アニメ塾は次世代のアニメーションを担う人材の育成を目的に2001年にトムスエンターテイメントにより設立された。運営は、トムスエンターテイメントの子会社であり技術力に定評があるテレコム・アニメーションが行っている。また、塾長には『ルパン3世カリオストロの城』や『未来少年コナン』の作画監督で知られる大塚康生氏があたっている。このコースの特徴は、インターネットを利用した一流のアニメーターによる添削指導である。インターネットを使うことで、時間や場所に制限されることなくアニメーターの訓練を受けることが出来る。 主催のテレコム・アニメーションとトムスエンターテイメントのほか、協力スタジオとしてスタジオジブリやサンライズ、マッドハウス、プロダクションIGなどが名前を連ねる。 現在は、東京ミュージック&アニメアーツ尚美と大阪アニメーション、国際デザインビューティーカレッジといった専門学校とも教育提携を行なっている。 昨今のアニメーション作品本数の急増により、現場での人材不足が数多く指摘されている。国の方針として、アニメーション現場での人材育成は掲げられているが、現在の政策は、新分野であるプロデュースや大学での専門教育に傾きがちである。 しかし、これまでアニメーションを支える制作の才能は、現場での訓練によってきたところが多い。そうした中、いまだ現場と大学、専門学校といった分野がそれぞれ乖離しているようにみえる。今回は、通信教育部のみであるが、こうした現場と教育の連携は今後もっと増えてもいいのではないだろうか。/テレコム・アニメーションアニメ塾 /テレコム・アニメーション /京都造形芸術大学 /トムスエンターテイメント
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