国際アニメーション協会(International Animated film society:ASIFA)が主催するアニメーションの賞であるアニー賞が1月31日にロサンゼルスのアレックスシアターで発表された。ピクサー社制作でディズニーが配給を行なった『Mr.インクレディブル』が圧倒的な強さを見せ、最も注目される長編アニメーション賞を初め映画関係の全10部門を受賞した。このため、4部門でノミネートされ日本アニメとして期待の高かった『イノセンス』は受賞を逃した。 また、テレビアニメーション部門で唯一ノミネートされていた『ウルフズレイン』の音楽担当の菅野ようこ氏も受賞から外れた。テレビ音楽賞は、カートゥーンネットワークで放映中のワーナブラザース社製作によるコメディアニメ『Duck Dodger』のロベルト・クレイル氏が受賞した。 アニー賞は、今年で32年目を迎え米国ではアニメーション作品に与えられる最も権威のある賞である。前年1年間を対象に、各部門にその年で最も優れた作品、または個人が選ばれる。2002年にはアカデミー賞に先駆けて『千と千尋の神隠し』が4部門を受賞し話題になったこともある。今年は、日本アニメ『イノセンス』から、作品で長編アニメーション賞、技術効果賞に江面久氏、アニメーション映画監督賞に押井守氏、映画音楽賞に川井憲次氏、また、テレビ音楽賞に『ウルフズレイン』から菅野ようこ氏がノミネートされその行方が注目されていた。しかし、結果はキャラクターデザイン、脚本、声優、音楽を初め映画関連の賞は全て『Mr.インクレディブル』から選ばれるというピクサーの完全勝利であった。 実際、事前から『Mr.インクレディブル』が最有力と声があったにも関わらず、『Mr.インクレディブル』陣営は、アニー賞の投票権を持つASIFAの会員全員に映画の脚本を郵送し、ジョン・ラセター監督をゲストに招いた試写会を開くなどアニー賞のために並々ならぬ努力を行なった。今回の結果は、作品自体の力に加えて、そうした努力の成果でもあるだろう。 今回のアニー賞における完全勝利を受けて、『Mr.インクレディブル』のアカデミー賞はほとんど当選圏に入ったと言っていいだろう。 また、ベストテレビアニメ賞はニッケルオデオン製作の『スポンジボブ』が選ばれている。/アニー賞公式サイト /Mr.インクレディブル公式サイト /国際アニメーション協会ASIFA
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