『遊戯王』は、『ポケットモンスター』以降では米国で最も商業的に成功した日本アニメとされている。今年の夏には、米国限定で劇場映画『Yu-Gi-Oh! the Movie』が製作され、全米公開により1980万ドル(約21億円)の配収を上げた。これは、米国で公開された日本アニメとしては2本のポケモン映画に次ぐ第3位である。米国のキッズ向けのアニメ市場は、カッティングエッジと呼ばれるマニア向け市場以上に競争が激しい。『ポケットモンスター』や『遊戯王』の成功の共通点はゲームを中心としたメディアミクス戦略の成功である。米国市場におけるキッズ向けのアニメ展開で、日本アニメが勝ち残るには、これからもこのメディアミックスの手法が非常に重要になるだろう。 今回の『遊戯王』のカードの落札価格が、高いのか妥当な価格かははっきりと判らない。しかし、こういった話題が広がるまで現象を起こせることも含めてのメデァアミクスの戦略なのだろう。