『アニメビジネスフォーラム2005』報告

イベント・レポート

 主催:日経BP 日経キャラクターズ!
 共催:みずほ銀行
 日時:2004年12月13日
 会場:東京コンファレンスセンター(東京・品川)

 毎年、日経BP社が主催して行う『アニメビジネスフォーラム』は、東京国際アニメフェアの関連企画を除くとアニメビジネスに関する最も大きなセミナーである。講演者はその分野の中心にいるかたばかりで、規模だけでなく内容の深さもアニメビジネスセミナーとしては中心的なものである。
 しかし、会場に行って講演とは別の部分で驚かされた。400名収容のセミナー会場が満員だったからだ。このフォーラムの定員は400名であったので、定員一杯まで申し込者があったことになる。アニメビジネスがブームの様相を呈し始めているが、アニメビジネスに関心があり講座料5000円を払ってでも、この7時間を越えるセミナーに参加する人が400人以上いる現実に驚かされた。この分野への関心は今やそこまで大きくなっているのだ。

 講演の題目は全部で7つである。題目は様々な分野に及でいたが、その中でも特に全体のトレンドを示すキイワードがふたつあったように感じた。『ファイナンス』と『海外』である。このセミナーの共催としてみずほ銀行が参加していることを差し引いても、講演者のかたがたの資金調達・ファイナンス分野に対する注目度は高かった。今年は、SPC(特定目的会社)を利用する資金調達スキームの増加やアニメファンドの登場、信託業法の改正による著作権を利用した受益信託が可能になるなどファイナンスに関するトピックが多かったことが大きな理由であろう。また、いつの時代においても事業会社の最大関心事のひとつは資金問題であることが、この変化への注目を大きくしている。
 みずほ銀行はこれまでの製作委員会を使った資金調達から最新の信託業法の改正を元にしたスキームまでを判りやすくを説明した。さらに、出版業者を対象にした新しい資金調達スキームの紹介も行った。また、最近、株式公開で大きな成功を収めたGDHの最高執行責任者の内田康史氏は現在利用しているファイナンススキームを含めた自社の事業の概要の説明を行った。

 もう一点のトレンドの海外だが、こちらも多くの講演者が触れていた。内容は、これまでの米国市場への関心は高さも目立ったが、さらに中国市場への関心が目を惹いた。今回は、TV東京の編成局アニメ制作部長の岩田圭介氏が4つのテーマのひとつに中国を挙げ、市場の変化と可能性について触れた。また、GDHも中国市場に関心があると述べていた。長時間で体力的にはかなり疲れるセミナーではあるが、アニメビジネスのトレンドを一気に知るには有益で、内容の豊富な価値の高いものであった。

セミナーの題目
『どう乗るか?多様化するアニメコンテンツ』TV東京編成局アニメ制作部長岩田圭介氏
/TV東京
『ローカル局のアニメ戦略!? SEED、鋼から見えてきたこと』
毎日放送東京支社テレビ編成部 部次長 竹田靑滋氏
/http://mbs.jp">毎日放送 
『アニメファイナンスのケーススタディ』 
みずほ銀行ビジネスソリューション部 ニュービジネスチーム
次長 逸見圭朗氏/ 調査役 榎本剛士氏/ 調査役 田中英司氏
『ビジネスバリエーションが広がるガンダム作品』 
サンライズ常務取締役 内田健二氏
/サンライズ 
『GDHグループが描くアニメビジネス』 GDH最高執行責任者 内田康史氏
/GDH 
『プロダクションI.Gの今後の展開とは』 プロダクションI.G代表取締役 石川光久氏
/プロダクションI.G 
/日経キャラクターズ 
《animeanime》

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