「映画」におけるアニメーションの現在と未来 レポート | アニメ!アニメ!

「映画」におけるアニメーションの現在と未来 レポート

ゲスト:石川光久氏( Production I.G 代表取締役) / 石井克人氏(映画監督)
モデレーター:日経キャラクターズ! 編集長 中村均氏

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ゲスト:石川光久氏( Production I.G 代表取締役) / 石井克人氏(映画監督)
モデレーター:日経キャラクターズ! 編集長 中村均氏

 東京国際映画祭~スペシャルトークショー~と名打って六本木ヒルズのアカデミーヒルズ40で企画された上記イベントに行ってきました。
 正直、このトークショーはもの凄く面白かった。このところ、アニメ、コンテンツ関係の講演会、セミナーに行きまくりの私ですが、その中でも特に良かったです。何が、良かったかというと、ゲストの二人が建前でない本音の発言をするかたであったこと、モデレーターの中村均氏がこの分野に造詣が深いうえ、的確かつ、巧みな進行でトークの方向性を明確にしたこと、トークの時間が2時間と余裕を持った時間構成だったこと、3方の人間関係が既に出来ていると察せられトークが自然に進んでいたことである。実は、このトークショーは講座料3,000円と、この種のイベントにしては珍しくそれなりの金額を徴収したのだが、この内容なら納得出来る水準だったと思う。

 前振り長過ぎでしたが、トークショーの内容です。先頃のカンヌ映画祭での経験から始まり映像ビジネスの現場や監督とプロデュサーの関係、海外との協力の仕方、アニメと実写の違い、現在の仕事、これからの仕事と幅広い分野において、石川氏と石井氏の経験に基づいた様々な話が語られました。ビジネスの現場としてのカンヌ祭の凄さや、映像制作の資金をだして貰う際の経験や考え方など、それぞれのトピックになるほどと思わせる話題が多く、ビジネスの現状に関心ある私には得るものが多かったです。
 しかし、今回の一番のネタは石川氏の数々の暴走発言?とそれに巻き込まれたかのような石井監督の裏話オンパレード状態でないでしょう。皆さんの良識を信じると両者とも未発表の企画などにも触れられたりしていました。
 本当はためになる話をまとめるべきなのでしょうが、内容が豊富過ぎて断念。(えっ!?)気になった余談だけレポートします。

余談1. 押井守監督と石川光久氏は、カリフォルニアのルーカスフィルムでルーカス本人に会ったが、どうやらルーカスは両氏を取り違えて理解しているようだ。次に会う時はどうしようか困っている。
余談2.石川氏「押井監督の作品を観て面白いと思ったことはない。作品より本人の観ているほうがずっと面白い。」
余談3. 石川氏は「紅い眼鏡」を観たことがない、最初の5分だけだそうです。
余談4. アニマトリクスの話は、当初、押井監督の元にも持ち込まれたが断った。
余談5. 石井監督がタランティーノ監督に「キルビル」の脚本を貰って読んだら、本人が最初から脚本に観客の反応を予定して書き込んでいてびっくりした。
余談6 石井監督の好きなアニメは「エースを狙え」「フリクリ」「攻殻機動隊 stand alone complex」ほか、多過ぎるから...、最近では、「トップを狙え2」がかなりすごかった、だそうです。

 それと、今回の講演会の目玉である、参加者の中から抽選で1名が次回の押井守監督作品に出演出来る!は、大じゃんけん大会でした。この手の勝負に目茶弱い私は、最初から参加せず。でも、出演者がいるってことは、押井作品の次回作の企画は既にある、しかも、実写!ってことでOKなんでしょうか?(まさか声の出演...?アニメーターがキャラクターをおこす?)と書きながら、やっぱじゃんけんすりゃー良かったとちょっと後悔。(笑)

/プロダクションIG 
/石井克人監督の映画「茶の味」公式サイト 
石井監督とIGが関わった/キルビルの公式サイト 
/アカデミーヒルズ 
《animeanime》
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