東京コンテンツマーケット2004:レポート2

イベント・レポート

『変貌するコンテンツビジネス』-才能・資金はここにつぎ込め-
 講師 川上陽介氏 セルシス 代表取締役
     高橋芳明氏 小学館 マルチメディア局ブロードバンド編集室 副編集長
     清水計宏氏 清水メディア研究所 代表取締役

 今回のシンポジウムで一番興味があったのは、アニメ制作の支援ソフトで有名なセルシスの社長の話が聞ける点であった。セルシスは一般的には知られていない企業だが、アニメの制作に携わる人で恐らく知らない人はいないアニメ制作支援ソフト『RETAS!PRO』の開発元である。その市場占有率は9割を超えており日本のデジタルアニメを支えるスーパーニッチ産業といえる。
 なぜ、それほど大きな市場シェアを実現出来たのか、これからのアニメ制作はどう変わって行くのかを是非聞きたいと思っていた。

 しかし、残念なことに話題の中心は、アニメよりむしろコミックのデジタル化とその流通の可能性についてであった。現在は、アニメに続いてコミックのデジタル作成が進んでおり、コミックの作成をデジタル化することでコミックのコンテンツとしての利用が雑誌だけでない様々なメディアに可能になるということであった。
 確かに、デモストレーションで紹介された『COMIC STUDIO』は想像を超える機能を持った素晴らしいソフトであった。川上陽介氏は、このソフトを利用することで、携帯、PC、ゲーム端末、デジタル出版全てが可能になるというコンテンツ流通の可能性を紹介した。
 また、高橋芳明氏は併せて短編映画のブロードバンド配信の可能性に触れた。また、出版社からコミックのデジタル展開を考えた時に、出版社のビジネスは出版からメディアの展開で収益が完結するようになっており、デジタル展開は儲からないとして及び腰である、デジタル展開は後回しにされがちだとの問題点を指摘した。そのうえで、そういったルートとは異なる最初からデジタルの展開を出来るコンテンツを考え出したいとした。

/セルシス 
《animeanime》

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